文章で稼ぐ贅沢

作詞からプログラミングまで、文字を並べて生きる物書きのひとりごと @ 逗子

タグ:猫

与六が垣間見せる最高の瞬間を「今だ、撮りたい!」と思うときがある。スマホのカメラを向けて焦点や構図を考えていると・・・、あれっ、目を背けた。「こっち見て〜」と呼べば尚さらのこと、そっぽを向いて我が道を行くのが猫なのだ。

6歳にもなれば猫じゃらし程度じゃ振り向かない。どうしても目線をもらいたい時はフードで釣ってみるが、大好物の「ちゅーる」なんぞ見せた分には、「ちょうだいニャン」と身体を擦りつけておねだり。もしくはお腹を広げて降参のポーズを取るなど、飼い主の思惑には乗ってくれないのである。やはり猫は犬のように忠実ではないのか。

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ところが先日見た映画で、演技のできる猫がいることを知った。『先生と迷い猫』に登場する三毛猫で、本名はドロップ。ドラマ「あまちゃん」やバラエティ番組「ブラタモリ」にも出演した女優猫だそうで、動物プロダクションに所属している。人見知りすることがなく、環境が変わっても平気。カメラを向けられても動ぜず、誰の膝の上に抱かれていても、大人しくじっとしているそうなのだ。

演技する猫を育てたトレーナー曰く、猫には根を詰めさせない。その気にならないのを無理強いせず、その子のいいところを伸ばしていくのがトレーニングの秘策だという。

与六のいいところ、何だろう。優しいところかな。
  • 爪切りやブラッシングを嫌がらずに、されるがまま。

  • 頭を撫でると歯を見せてニヤッと笑う。

  • どんな野良猫にもフレンドリー(自分からミーッと猫撫で声をかける)。

  • 人見知りせず、お客様が大好き。宅配便のお兄さんも好き。

  • ゴキブリや蜘蛛に遭遇したら、飼い主より先に逃げる。

  • 飼い主が病気のときにはずっとベッドで寄り添ってくれる。

こんなふうに考えれば、与六はタレントにはなれなくても、いい相棒にはなれる。今も私の足元で「そろそろ夕飯の時間ニャ〜」と、時計の針がわりに尻尾をパタパタ。いつも私のことばかり気にかけてくれる君のためにも、健康で長生きしなくちゃね。
「さあ今夜はサンマを焼こうか」。呟いた一言に与六がくるりと振り向いて、熱い視線をくれた。
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治りかけた腰痛がまた悪化した。大型連休が終わる日、意を決して衣替えを行っところ、クローゼットの棚に衣装ケースを上げ下げする作業が祟ったらしい。あくる平日にはパソコンに向かう通常の仕事が戻ってきた。ロキソニンテープを貼りコルセットを巻いて、飲みに行きたい金曜日もキーボードとマウスをいじりながら寂しいなあと思う。

朝は腰をバキバキ言わせてベッドから起き、最初の作業はカーテンのオープンとパソコンの電源ON。歯磨きしながらメールチェック。途中だった仕事を確かめようとソフトを立ち上げると、そのまま没頭し過ぎてパジャマのままで日が暮れてしまう。下腹が張って膀胱炎になりそうだとトイレに駆け込めば、洗面台の蛇口から水が出るのを察知して、窓の外を見張っていた与六が「待ってました!」と飛び乗ってくる。ピンクの舌をチョロチョロ出して蛇口から水を飲む姿に、私も飲み食いをしなくちゃと気付いて階下のキッチンに行き、深夜になって人間らしい生活に戻るのである。仕事ダイエットのおかげで少々痩せたかな。大して儲かりもしないが、痩せる器具やサプリにお金を費やさない分で「行って来い」だろう。

日本にインターネットが入ってきた時から、私のパソコン依存症は止まらない。文筆業として本棚には多種多様の辞書が並んでいるのに、椅子から立ち上がるのが面倒なので、ブラウザから検索サイトでチェック。キーワードの入れ方が適切なのか、欲しい答えはすぐに見つかって、近ごろは国語辞典はおろか類語辞典でさえ要らなくなってきた。それゆえに座った姿で固まりすぎて腰痛が悪化したのである。

「そろそろ休んだら?」と言ってくれる人もなく働いている中で、本当に良かったのは猫を飼ったこと。走り回って悪さをする与六、足元からずっと見上げている与六、ウン○をしたよと階下から呼びかける与六。「コラーッ!」「なあに?」「どうしたの?」と常に話しかけている。悪さが度を過ぎたときには大声で怒鳴ると声帯のトレーニングになる。おかげで声量は増して滑舌は回り、たまに友人たちと楽しむカラオケでは音程も狂わなくなった。来週はボランティア団体で久しぶりに講師の仕事をしなくてはならないけれど、与六への「コラーッ!」トレーニングの成果でマイクは要らないかもしれない。

こうしてブログを書いていると隣室から小さなイビキが聞こえてきた。ベッドで寝ている与六にカメラを向けても爆睡中。分かりましたよーっ、もう寝ますよ。ひょんな幸せを運んでくる「人間万事塞翁が馬」は猫なんじゃないかと、ニャンコ・ファンのためにも新説を立てたいと思っている。

yoroku
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女は何歳まで現役でいられるのか。子孫を残す面では高年齢出産のリミットがあるけれど、いつまで身体と頭脳の能力や肌の美しさを保っていられるんだろう。それを決定するのは誰なんだろう。

続行か引退かの間にいる浅田真央、AKB48を卒業する大島優子。世界NO.1フィギュアスケート選手&時代の先端を行くアイドルとしてトップに君臨する2人は、20代の若さなのに、現役から退いて更なるステージに向かおうとしている。どうしてそんなに急ぐのか、美しさ・若さ・才能の3点セットにプライオリティがある日本だからだと思う。

人間は生まれてきた時からオンリーワンの個性を持っている。スポーツの才能、絵の才能、音楽の才能などなど。それを親が発見し、磨いて伸ばしていくことを進めていけばやがて大物になれるはず。大きくなったら○○になりたいと、子どもたちは作文に将来への夢を綴る。

私が大学受験に向けて英語の学習塾に通っていた頃、"SOMEBODY"を先生が「大物、ひとかどの人物」と訳したことが素晴らしく感じたが、対局にある"NOBODY"を特定できなかった。何を夢見たら良いのか、ゴタゴタした家の事情があり、お嬢様大学に入ってから目的を結婚に絞った私はその他大勢のANYBODYとなったあげく、夫に養って貰うからには家に閉じこもった模範的主婦となった。しかし無味乾燥な生活が嫌で数年で破局。離婚して子どもを育てながら自分が進むべき道を探したけれど、大卒の資格程度でキラキラできる職業に就けるはずがない。しかも女は若いほど認められる風潮と、専業主婦に税的優遇がなされる制度。いつか見返してやるんだと思いながら、ANYBODYからもドロップアウトしたNOBODYが泣いてここまで歩いて来たんだと思う。

そして少子高齢化の今。女性は夫を支え子育てに勤しむべきと設けられた配偶者控除が、安部首相によって見直される局面に来ている。女性が社会に出て稼いで貰わねばの方針であるが、上記の理由がある私には何を今さらのチャンチャラおかしい話だ。優遇されたANYBODYな奥様たちを羨ましく思いながら、独りで子どもを巣立て、シングル世帯となった家計にこれまでどれほどの税負担が課せられてきたのか、市民税の納入通知書が届くと気が遠くなる。浅田真央も大島優子も歳を重ねれば、いつか不公平すぎる世に怒る時がくるかもしれない。

女は道具じゃないのだ。
美しさ・若さ・才能の3点セット持ちの女は、働いた分だけ国に多額の税金を入れろ?
専業主婦は国の役に立たなくなったから、雇ってくれる場を見つけて社会保険分の労働をしろ?
離婚して子育てが終わったババアは、もう役に立たないから早く死ね?

国民の自由な生き方に対し、日本は戦後からどこが変わったのかよく分からない。誰のために生きるのか、今のところは独女として「ニャンコ命」を貫いているけれど、そのうちコンパニオン・アニマルを飼う贅沢としてペット税まで搾取される時がくるんだろう。

政府の搾取の矢面に立っている飼い主のもとで、もうすぐ5歳の誕生日を迎えるコンパニオン・アニマル与六。猫は亭主にできなくとも、こんな行き先のない世の中できっと福を運んでくれる存在だと信じることにしよう。

独り善がりで恒例にしているデスクトップカレンダーと、携帯の待受画面。もしお気に召しましたらサイズを選んで画像をクリック、別ウインドウが開いたらダウンロードして下さいませ(マウスポインターが+マークになっていたら更にクリックして、画像を最大サイズにしてからダウンロード)。
春色の被り物をしたカエルにゃん与六からのハッピーが届きますように。ちなみに手前にあるのは「キャットテール」という西インド諸島の植物です。与六が手でチョイチョイするのを防ぎながら、なんとか写真を撮った苦労を察して頂ければ幸せでございます。

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ゴミ捨ての日。マンションの集塵場から戻ると、ペットタワーのハンモックで寝ていたはずの与六が玄関マットで目を輝かせて待機している。抱っこ&お散歩を要求する「ニャ♪」の声には負けそうになるが、心を鬼にして車のエンジンキーを前に差し出す。「お外に行くのはブーブーだよ、乗る?」。車が大嫌いな与六は即座に反応して後ずさりし、日に日に散歩の要求が少なくなってきた。

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飼い主としては安心であり困惑。病気が伝染らないよう家猫として外出させたくない反面、車に乗ってくれなくては予防接種に行けないし、災害が起きたとき遠くに避難することも出来ない。プライオリティーとして私は自分の生命よりお猫様が上にあり、ファッションやグルメなんて与六のためなら後回しで構わないと思っている。今さら彼氏もいらないし・・ってか。

こんな恥ずかしい話を打ち明けたことはないのに、驚いたのは周りに隠れ猫好きが沢山いること。仕事を通して集まった老若男女の仲間が「うちの○○ちゃんは・・」と自慢話を始めると、猫好きたちは目尻をデレーッと下げ、想像力を膨らませてまだ見たこともない○○ちゃんを愛おしむ。犬と猫を同居させている飼い主でさえ、犬に対しては「我慢しろ!」、猫に対しては「ヨシヨシ(^^)」、いかに悪さをしても猫が養護されるのはどんな根拠があるのだろうか。ひいきされる特殊能力を猫は知っているのである。

そんな賢さ。猫を高齢者向け介護施設で飼えないのかなあ。トイレの粗相は絶対にしないし、犬のように人に向かって吠えることはない。自分の身体は自分で綺麗にするのでシャンプーは要らない。引っ掻く性質はあるけれど、爪とぎグッズを置いて定期的な爪切りをすれば大丈夫。寒いときは一緒の布団に潜り、撫でればスベスベと柔らかい。飼い主が涙を流せば、異変を感じてアイコンタクトしてくれる。あからさまに見える場所にはいなくても、飼い主の呼吸を感じる場所に必ずいてくれるのだ。それが猫。

さてさて原稿書きは一段落したものの、後回しにした仕事を片づけるためにパソコンに向かい続け、午後から午前へ日時が移った。暖房が要らない暖かさなので足元のホットマットに与六がいない。

しかしちゃんと後ろに待機。無造作に本を乗っけたキャットキューブに入って、邪魔せず私を見守ってくれていた。「可愛いニャン、いい子だニャン」。いつもの褒め言葉で頭を撫でると、口角を上げてニーッと笑う。ゴロンとひっくり返ってお腹を見せる。

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原稿書きによる徹夜の不摂生が続いて体調が良くない。昨日は主治医よりレッドに近いイエローカードを貰った。こんなに私だけを見てくれるニャンコのためにも、元気にならなくちゃね。心は通じていないと思っていたのに「大事にね」と声をかけてくれる人たちがとても増えて、生きていて良かったと嬉しい限りだ。一日中パソコンに向かっているデジタルな仕事から、目と耳と心で通じ合うアナログな仕事にシフトしようと思っているこの頃。一人で生きているんじゃないんだからね。
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また年が明けた。クリスマスイブから仕事漬けの1週間が続き、28日から友人たちと2泊3日で鬼怒川と下田を回る強行軍の温泉旅行。帰ってきた夜には逗子で踊りまくりの忘年会。そして買い物&大掃除の大晦日という慌ただしい年の瀬だったが、やっと与六と水入らずの新年を迎えている。

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一緒にソファーに座り、久しぶりに見た紅白歌合戦。歳を取ったなあと思ったのは、始まって1時間経っても登場するアーティストを知らなかったことだ。結成15周年のポルノグラフィティでさえ初めて聞いたような曲。私の現役はドリカムで終わったのかなと思いながら、小学生の頃に楽しみにしていた紅白を思い出していた。「早く早く!始まるよっ!」と家族をテレビの前に呼び寄せても、アイドル歌手に対してチンプンカンプンの父は「下手だな。何ていう名前なんだ?」と面倒臭がる。もっとテレビの前にいてと願いを繋ぎ、やがて北島三郎あたりが登場する頃になると、今度は演歌の分からない私が眠くなる。そしてやがて年齢を重ねると共に、一緒に紅白を見る人は数が減り相手が変わり、今夜は与六のみになった。

ついこの間まで仔猫だった気がする与六も、桜の咲く頃には5歳だ。人間で言えば30代半ばで、落ち着いた大人の猫になるらしいが、口の周りに白い髭が生え、運動能力が低下し始める老いの入り口の年齢でもあるらしい。

とは言え人間の歳の取り方も、中年を過ぎたら動物と大差ないように思えるこの頃。もしかして一年の間に二つ三つ歳を取ってるんじゃないかと、加齢がスピードアップするのを感じる機会が増えてきたからだ。重力の法則で頬は弛むし、目尻の皺は高級クリームを塗っても消えない。遅刻しそうになって駅までダッシュすれば、3分でゼイゼイハアハアと息が上がって走れない。クローゼットに並んだ服はサイズと色が合わなくなって、何を着たらいいのか分からない。加齢とは経験という価値ある財産が増えることなのに、一方で老化とは「ないない尽くし」のオンパレードのようだ。

人生を鉄道に例えるなら、きっと今がポイント切り替えの時。登り坂を一直線に突っ走る線路から外れて、ゆるやかにカーブしながら下っていく線路に切り替える。そこを走るのは駅に止まるたびに特急の通過待ちをする鈍行電車。乗ってくれる乗客は少なくても、自分の立場を認めなきゃいけない時が来たんだと思う。

アンチエイジング全盛の世の中だけれど、永遠の若さを求めるのはもう止めなきゃね。紅白出場の若い歌手を知らないことは恥ではないし、自分の年齢に相応しい自然体のスタンスでいればいい。無理しすぎた自分にお疲れさまを言い、よっしゃ!とポイントを切り替えて再出発すればいいのだ。切り替えた先には新しい世界と仲間が待っている。

寝る前の洗顔をして去年の垢を落とし、すっぴんぴんな私。長年の皺やシミが消せない私。こんな古車両の鈍行列車でも新しい世界で役に立てますようにと、枝分かれした線路に走り出している。未知なる世界に向かうワクワクに年齢は関係ない。

さてさて話題は変わりますが、猫の衣装を作成しているキャットプリン様にお世話になり、午年のコスプレをさせた与六カレンダーを作りました。マタタビ入り人参のおかげで、例年にないショットが撮れたかなあと自負しております。

独り善がりで恒例にしているデスクトップカレンダーと、携帯の待受画面。もしお気に召しましたらサイズを選んで画像をクリック、別ウインドウが開いたらダウンロードして下さいませ。(マウスポインターが+マークになっていたら更にクリックして、画像を最大サイズにしてからダウンロード)
明けましておめでとうございます。本年もお付き合いくださいますことを切にお願いして、あと数時間後の初日の出に願いをかけましょうね。

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