スポーツ

March 26, 2008

力士が1,000人やってきた

先日アップしたゴージャスなBBQのこぼれ話・仲間たち篇。
デザイナーの友人が、大事げに菓子折りを抱えてやってきた。
小判でも入っているのかと蓋を取れば、「今日はお客を1,000人連れてきちゃいましたよ」。
紙で作った力士がぎっしりとひしめき合っている。

一人ひとり手にとって見れば、顔も体型も全部異なり、行司もいれば勝負審判までいる。
身体が大きいから強いとは限らず、お腹のでっぱりや手足の角度、微妙なラインが勝敗に影響するらしい。

千人の力士たち

さっそくダイニングテーブルに土俵をセットして、紙相撲3月場所・横綱同士の取り組みがスタート。この土俵も土台の上にプラスチック製の消しゴムを貼り付け、上部板には150番のサンドペーパーを使うという懲りようだ。

顔を見合わせ、腰を落とした仕切りから立会い成立。土俵の端っこをトントンと叩いて、アナウンサーの実況まで兼務する。
がっぷり四つに組んだ両力士は、「押せ押せ」のせめぎ合い。どちらが先ともなく土俵の外へと転げ出た。

力士取り組み土俵を叩く残った残った


行司の軍配に物言いがつく。
土俵に並べた勝負審判たちは、引退後の力士に紋付袴を着せてカスタマイズしたらしい。

物言い協議

歴史は古く、小学生の頃から溜め込んできたという力士たち。
一度お母さんにごっそり捨てられて涙したというが、夜中に起き出してセコセコと創作に励んだそうだ。
その熱意が彼を東京芸大にまで導いたのだなあと、声を枯らして実況中継する万年少年をしげしげと眺めてしまった。

万年少年の所以。メールが届けば、件名は「プロレスごっこして遊ぼ!」
ジャイアント馬場のフィギュア画像を添付してくるのは、誰とは言わないが1人しかいない・・・( ̄  ̄;)


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March 09, 2008

もう少し走らせて下さい

北京オリンピックへの夢を懸けてた名古屋国際女子マラソンで、注目の高橋尚子は27位に終わった。
記者会見での開口一番は「やっちゃいました」。選考に漏れ、実力を直視すべき現実をフラッシュに浴びながら「もう少し走らせて下さい」と爽やかに語った。

昨年8月に右ひざの半月板を手術してから、挫けそうになるたびに「諦めちゃダメだ!」と自分の胸の内で何百回、何千回と繰り返していたという。
その気持ちが引退を否定する「もう少し走らせてください」に繋がっているのだろう。

しかし流行語にまでなった『諦めなければ必ず夢は叶う』は賛否両論だ。
成功者だから口にできるメッセージであり、現実はもっと手厳しいものだと言う人も多い。

ツキに味方されて夢が叶う人、血と汗と涙で夢を形にした人、どんな犠牲を払っても徒労に終わった人・・、同じスタートラインで同じ努力をしても、結果は平等ではない。
それでもペースを落とさず走り続けなくちゃいけないのか、競争しなくちゃいけないのか。

イタリアの至宝と称されたサッカー選手ロベルト・バッジョが、2002年ワールドカップの代表入りを絶望視された時に語った言葉が好きだ。
『諦めるより夢を見る方が性に合っている』。

高橋尚子のインタビューの後半、バッジョの心境に近いものを感じた。
「一個一個の目標があって次が見えてくるんです。まずは次の目標に向けて頑張ります」
「私はマラソン選手で良かったなと心から思います」
がむしゃらな肩の力が抜けて、なんて大らかな人間になったのだろう。

もう少しだけじゃなくて、ゆっくりとずっと走って欲しいな。
たとえ叶わなくても夢を見ることには、年齢制限もデッドラインもない。

yuris22 at 23:36|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!

February 18, 2008

東京マラソン ボランティア後記

晴れたことに何より感謝した東京マラソン2008。
2回目の今年はスポーツドリンク(ダブルアミノバリュー)担当として参加するため、オレンジのウェアが支給された。

集合場所で名簿をチェック、アミノ班のボランティア27名に手順を説明。
入船橋交差点、35km給水所に着くとすぐ、ドリンクを積んだトラックがやってきた。
マニュアルによれば、交通規制が布かれる9時50分から事前作業を開始するのに、予定より早すぎる。重いカートを下ろす横を、ビュンビュンと一般車が飛ばしていく。

「まもなく車椅子ランナーが来ます!早くセッティングを終了して下さーい!」の声。
えっ、どうなってるの!? 紙コップを並べるテーブルがまだ来てないよ!
一番端の給水ポイントに下ろされてしまったテーブル10個を、慌てて10名でぞろぞろと引き取りに行く。

前5列、後ろ5列に並べたテーブルに紙コップを並べ、ドリンクを注ぐ作業を開始。その数、終了までに4,400個。ランナーたちが持ちやすいように、コップ半分の量に加減する。
喉がカラカラに渇いてつい飲んじゃおうかと思うけれど、これはランナーたちの飲み物。我慢我慢で作業を続ける。

ドンドンドンと打ち鳴らされる太鼓のあと、トップの車椅子ランナーの姿が見えた。拍手の中をあっという間に走り抜け、持ち場にはまた静寂が戻ってくる。

マラソン開始車椅子ランナー


マイドリンクを持つ車椅子ランナー、招待ランナーが走っていく間は、ボランティアたちものんびり応援ムードだ。しかし・・。日差しは暖かいし、今回は楽に終わるかもしれないなと思ったのが大きな誤算。一般ランナーたちが見えてくると、現場はとたんに忙しくなった。

ランナーがテーブルに並べた紙コップを取ろうとして失敗、ひっくり返すロスタイムをなくすため、手のひらにコップを載せて取りやすくする。
「頑張ってください!」「ありがとう!」
受け取ってくれたことが嬉しくて、自然に笑顔が広がっていく。

招待ランナーたち水分補給


しかし余裕の笑顔は前半戦のみだった。疲れて歩く人たちが増えてくると、前の給水ポイントはもう売りきれの情報が伝わってくる。手渡すどころではなく、コップにドリンクを注ぐ横から手が延びるパニック。水を葉ね散らしながらの作業に追われて手袋はビショビショ、午前中は暖かかったはずがビルの陰になり、身体にガタガタと震えがくる。

「東銀座ではもう終了したらしいよ」と、ワンセグを見るスタッフの声。
やがて最後尾の人たちを収容するバスがやってきて、またもや警官たちとボランティアだけの空間が戻ってきた。

ゴミ回収車が来たところで、お疲れさま〜と簡単な声かけをして解散。呆然とするくらい、何ともあっけない幕引きだ。


疲れて歩くランナーたち終了間近


それでもベストは尽くした満足感は大きいけれど、今回ひとつだけ腹がたったこと。
セッティングしている最中、通行人から「その紙コップ、貰えますか?」と声がかかった。
本当は禁止されているのを内緒で手渡したところ、あまりにも心無い捨て台詞。
「良かった、どこにもゴミ箱がないもんね。これなら道に投げても平気でしょ。」

道に捨てたコップは、誰が片付けると思ってるの!?
好きで参加したボランティア。感謝してくれとは言わないけれど、あんたたちの掃除夫じゃない。怒鳴りつけたい気持ちを抑えて背中を向けるのが精一杯だった。

それでも来年も・・、きっとまた参加するのだろうな。
今度は食物班に回して欲しいと、小さな我侭が通ることを期待している。

yuris22 at 19:06|PermalinkComments(6)TrackBack(0)clip!

February 17, 2008

東京マラソン ボランティア

東京の予想最高記憶は8℃。早朝に家を出た段階では、まだかなり寒い。

今日は東京マラソンにボランティアで参加します。35km地点(築地)でスポーツドリンク班。

昨年は冷たい雨で震えあがったけど、今年は雲一つない快晴です。
ランナーの皆さん、体調に気をつけながら完走を目指してくださいね。

フレーフレー! (^_^)v

レポートは帰ってからアップします。元気が余ってたらだけど・・。

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January 30, 2008

ゴルフが上達できない理由

ハニカミ王子こと石川遼氏が、Panasonicと5年契約を結んだことが報じられた。史上最年少にして期待度大な前途が待ち受けているわけだが、もしPGA(日本ゴルフ協会)に入会するとしたら、1年間を通した好結果と面接審査等が必要になるという。

PGA会長にしてゴルフ界の重鎮である松井功氏から、特別にワンポイントレッスン。どうすればゴルフが上達するかを伺った。

  • 最も大切なのは「グリップ」。
    ゴルフクラブはお箸を持つように、ゆるゆるに握ること。ギューッと握りすぎてグリップが凹んでいる人を見かけるが言語同断で、上手な人は手袋なしで2,000回打っても、手には豆ひとつできず柔らかいままだという。


  • 左手はピストルの引き金を引く形。親指と人差し指が作るV字が肩のラインから繋がるように握る。右手は野球選手(ピッチャー)にヒントあり。力が入っていいのは親指と人差し指だけだ。


  • ボールは真ん中に置かず、必ず左足の前に置く。

これを聞いたら、さっそく練習場に行きたくなるものだが、私の場合は躊躇が先に立つ。
超ビギナーだった頃に大恥をかいたトラウマがあるからだ。

それは鎌倉プリンスホテルの敷地にある七里ヶ浜ゴルフ場。
レッッスンプロに個人レッスンを受け始めて1ヶ月ほど経った時、神奈川のゴルフ新聞に出て欲しいとの申し入れがあった。
小さなコーナーだからと聞き安易に引き受けたものの、取材日は混み合う日曜日。
打席には大きなレフ版が並び、どんなプロが来るのかとお客たちが囲いを作っている。

「じゃあ軽く打ってみましょう」と7番アイアンを渡され、静まり返った空気の中、思い切って振ってみた。あれっ、ボールは打席に残ったまま!
一回目・空振り。二回目・チョロ。三回目・また空振り。その後の記憶は何もない。
新聞記事には目を通さず、プレッシャーに弱い自分を反省するのみだった。

暖かくなると、否が応でもゴルフのお誘いがやってくる。
今回仕入れた上達法を試す前に、練習場にどうやって足を踏み入れるかが当面の課題のようだ。


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November 20, 2007

勝利の女神が微笑むとき

昨夜の「FIVBワールドカップ2007男子大会」、日本VS韓国の試合には感動した。

ミスをしたら必ず次は取り返す。
若手選手をフォローするベテラン選手。
新人・清水選手のミスをコツンと頭を叩き、「気にするな、俺が取り返してやる!」と鋭いスパイクでポイントを入れたキャプテン・荻野選手の姿には目がウルウルしてしまった。
これが会社であっても、上司と部下のかくあるべきチームワークである。

日本が2セット連取して、3セット目はシーソーゲーム。
「韓国は3セット目からが強いんですよ。このままで終わると思ってはいけません」という解説者の声が不安をそそる。なんてことを言うんだと腹が立った。

強いスパイク、跳ね返すブロック、歯を食いしばるレシーブ。
昨日のチュニジア戦が頭をよぎって「また逆転負けするのでは・・」と不安になる。

でもバレーも仕事も人生も同じ。
「負けるかも」「失敗するかも」とマイナス思考に走った瞬間から、勝利の女神は後ずさりを始めるのだ。誰か1人がそれを思えば次々に不安は伝染して、負けのパーセンテージは高くなる。
地震だって同じ。
「そろそろ大きいのが来るかも」とみんなが思えば、精神波動が地殻に伝わっていく。

悪いことが続く確証なんて何処にもない。
「また」の言葉に続くのは「嫌なことが起きる」でなくて「ラッキーなことが起きる」。
「やっぱり」の言葉に続くのは「失敗した」でなくて「成功した」。
自分が成功した姿を言葉にするイメージトレーニングは、何度も繰り返しているうちに潜在意識を好転させていく。

今夜はオーストラリア戦。過去の苦戦は忘れて、絶対に勝つの波動をみんなで送ろう。

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August 12, 2007

MINI COOPERで恋をして

私の愛車は屋外駐車場に置いてある。
夏にお出かけするときに何が辛いって、ドアを開けた時のあのサウナ状態。ハンドルに触るたびに「アチチ、アチチ」と郷ひろみ状態でのドライブだ。

myCooper

道幅の狭い路地を走る逗子では、MINIに遭遇する確率が高い。
特に縦列に並んだ時などは遊びたい衝動にかられて、気分は『ミニミニ大作戦』だ。
研究のため(?)にBMW MINIが登場する2作目をamazonでお取り寄せ。ありがちなストーリーは別として、3台が地下鉄の構内を突っ走るシーンには拍手喝采を送った。
かわいいっ!

昨年の6月末に購入したロイヤルグレーのMini Cooper S。
パドルスイッチ付きオートマティック・トランスミッション(6速)という装備が付いているのだが、使いこなすには技量も経験も足りない。
高速道路ではベンツに煽られて、すごすごと道を譲るのが常だ。

でも一度だけこの春、そりゃもう楽しいバトルをした思い出がある。
横浜新道から第三京浜に入るところでバックミラーを見ると、水色のMINIがピタッと張り付いて来た。白いストライプの入ったレーシングタイプ。

負けてなるものかとアクセルを踏み、追い越し車線を突っ走る。2台連なってコマネズミのように牛蒡抜きをしながら、あっという間に料金所を抜けて環8へ。
フフ、私の勝ちね。
ところが目黒通りに入る側道で、お行儀良く順番待ちをしてる私の横を、水色くんは外側から回り込んで追い越して行った。

悔しいっ!陸橋の上を弾むように飛ばして後ろに張り付き、信号でストップ。
すると水色くんはハザードをピコピコさせてご愛嬌を示す。ふーん、これがMINI同士の合図なんだ。
ここから私たちは2台でつるんで、バス車線も大いに活用しながら『ミニミニ大作戦』もどきを楽しんだ。前になり後ろになり、信号で停まるたびにピコピコ。ゴーカートみたいな走りを競い合う。

やがて目黒駅前の交差点。
水色くんはまっすぐ白金方面へ、私は左折して恵比寿方面へとお別れの時がきた。ピコピコはもちろん、窓から手を振って「ありがとうね」の挨拶。

彼の顔はよく見えなかったけど、ほんの小さな恋が終わったような気分だった。
でもね、またいつか出会えたら、ポールポジションはきっちり貰いますからね。

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May 13, 2007

生死を走るヨット

「今、岬にいるんだけど海が大荒れなんだよ。みんなでそっちに行ってもいい? コロッケ屋の隣で魚を食べようよ。」
油壺にクルーザーを置いているヨットマンからの電話。

ごうごうと風が渡る音にテラスに出てみると、パームツリーが右左に揺れて、そのむこうの逗子湾にはウサギが飛んでいる。
ウサギが飛ぶとは漁師言葉で、天候が荒れて白波が立っている状態。こんなときにヨットを出せば、体中にスプレーを浴びるのは必至だろう。

荒天の逗子

日焼けが怖いので最近は避けているが、3年ほど前までは週末のたびにヨットに乗っていた。
ハーバーから出艇して最初の作業は、メインセールを上げること。
次にジブセールを出してエンジンを止めれば、風と波の音だけがBGMになる。

海面から跳ね返る太陽の眩しさ。
クーラーボックスから缶ビールを回して、プシュッとプルトップを開ける音。
眼の高さに缶を上げての「かんぱーい!」。
ヨットに乗って良かったと思う最高の瞬間だ。

ところが今日のような荒天下では、真夏であってもビールどころか、生きるか死ぬかのセイリングになる。
3年前のお盆休みだったか、南房総の保田漁港に停泊していた時のこと。
天候は下り坂で、風雨もだんだん強くなってくる。出すなら今のうちしかない。

晴天なら水着にデッキシューズの服装だが、こんな天候だと濡れても水を弾く上下に、どんなに泳ぎ上手だろうとライフジャケットを着る。
倒れんばかりにヒールして走るヨットは、いつ海に投げ出されないとも限らないのだ。

漁港を出るとウサギが一面に飛ぶ灰色の東京湾。
たちまちヒールした甲板には半分海水が溜まり、顔を叩く雨と潮。
襲ってくる巨大なうねりを1つ、また1つ乗り越えるたびに、頭から浴びるスプレー。
冷えきった足元からは、震えがガタガタと上がってくる。
これだけじゃなく時には近くに落雷したり、今すぐ死んでもおかしくない状況が襲ってくるのだ。

スキッパーの横で、右に左に揺れながら意識が遠のく想い。やがて陸が見えてきた。
メインセールを下ろして、ハーバーの堤防内に入る。

ポンツーンに船体を寄せると、顔を見合わせて笑顔で「お疲れさまー」。
無事に帰ってきた! この一瞬が快感だからこそ、ヨットは楽しいんだと彼らは言う。

FM横浜からはお昼前のトラフィック・リポート。
皆そろそろ到着する時間かな。
今日は彼らのヨット談義で酒盛りになりそうだ。

ヨット

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March 18, 2007

江ノ島が沈む?マラソン

今日は2007湘南国際マラソンの開催日。なんてことは知らずに、昨晩は片瀬江ノ島の「寅さん」に行った。
家路を急ぐ人たちと反対に、小田急の片瀬江ノ島駅から江ノ島水族館の裏通りへ向かう。

湘南マラソン1

ガラっと戸を開けたら、ビアサーバーには「交通規制のお知らせマップ」が貼られ、相変わらずの常連たちと寅さんがジモティ話で盛り上がっている。
マラソンを見物したいお客から、座敷席の予約申込みが入ったそうだが、寅さんは「ここを休憩所に使われたら困る」を理由にお断りした。

常連たちには入店の合図を申し伝える。
「いいか?明日はシャッターを半分降ろしておくから、入りたかったら2回ノックするんだぞ」。
(え?トントン? 普通は誰でも2回ノックだと思うけど・・・)

いつものように「寅さん」芋焼酎のお湯割りを飲み、「きんきの煮付け」をオーダー。
テーブルで「チゲ鍋」を囲んでいる土建屋さんグループから、おすそ分けがくる。こんなの見たこともない、ダイナミックなメカブが乗っていて、箸でつかもうにもヌルヌルして逃げまくる。

湘南マラソン2湘南マラソン3

1万人のランナーが江ノ島水族館前からスタートするマラソン。ゴールは江ノ島への橋を渡った先だという。
「大変だ。そんなにいっぱい乗っかったら、江ノ島が沈んじゃう!」
誰かの発言に大笑い。
「沈まないにしても、右に左に揺れるかもしれないぞ」。
「びっくりした魚が釣れて大漁だ」。

話が大きくなってきたところでお勘定して、鎌倉の「THE BANK」に行ってみた。土曜の夜とあって満員。
ここでもカウンター席ではランナーが名簿を広げて、横列全員がマラソン話で盛り上がる。東京マラソンとは違い、ボランティア1人ひとりの氏名まで載っているのには驚いた。

石原都知事のお友だち、河野太郎氏が会長を務める初の試み。
有識者の間ではあまり評判の良くないこの2人も、お祭り騒ぎが好きなジモティたちには人気者である。
陽気なお酒と共に、湘南の夜は更けていくのであった。


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February 18, 2007

東京マラソン・ボランティア参加本番

東京に屋根があれば良かったのに・・と思うほどの本降りだった。
私たち水3班は午前9時、35km地点の築地3丁目に集合。点呼のあと名札が配られ、スケジュールと各自の役割分担をレクチャーされる。

グループリーダー中心に輪を組んでいるところに、けたたましいクラクション。
近くのビルに入る○LSOKの警備車が、お前ら邪魔だとばかりに歩道を走って行った。
これがうちの隊員だったら即刻引き摺り下ろして説教するところだけど、今日の私はただの一ボランティア。自我を消して、これからの一日に抜かりがないように聞き耳を立てる。
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やがてボトルを並べるテーブルや備品を積んだトラック。次にクリスタルガイザーを積んだトラックが到着。
素早く歩道に下ろしてテーブルセッティングとペットボトル並べを始めるが、軍手をしていると指がすべってキャップが外せない。
がちがちにかじかんだ手で作業をし、ホッとしたのもつかの間、車椅子のトップランナーが目にも止まらぬスピードで駆け抜けていった。

後続のランナーたちはどこにいるんだろう?すぐにワンセグでチェックを入れていると、えっ、もう銀座?
この褐色のボディは誰?と思ってる間に、本人のジェンガが私たちの前をすっ飛んで行った。

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それに続いてタイムを競うアスリートたちが次々と走りぬけ、当然彼らは私たち給水班なんかに見向きもしない。
いきなり誰かが目前のボトルを奪い取ってくれたときは、舞踏会で王子様に手を取られたような?スペシャルな感激で、「ファイト!」の声も大きくなる。
仮装ランナーも沢山見かけたが、トップは白いニワトリ。あの着ぐるみで、かなり上位を走っていたのには驚いた。

一般ランナーが多勢を占めるころになると、寒さも頂点。薄いウインドブレーカーに冷気が通り、つま先は氷のようになり、雨でぐっしょり塗れた軍手から震えが上がってくる。
それでも疲れて歩いてくるランナーたちを励まし、ボトルを補給し、彼らが捨てるゴミを拾っていると、お昼を食べに行くどころではない。

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ランナーの数がポツポツになったころ通達が走り、3時から撤収作業開始。3時15分に回収の車到着。3時半から一般車両を通すとのこと。
大きなゴミ袋を持って、地べたを走り回る。
最後と思えるランナーが歩いていった後、途中で彼らをピックアップするハトバスがゆっくりと進んでいく。

余ったペットボトルを積みこむ回収車を待っているとき、予期せぬ出来事が起こった。
本当に本当に最終のランナーが、歩道を走って行ったのだ。
それは両足が義足の若いアスリート。
杖を頼りに走る彼と、サポートするボランティアのチームワークに手が痛いほどの拍手を送りながら、じんわりと涙があふれて来た。

すべてが終わると、いつの間にか雨が上がっている。
帰り道につく私たちを、今日初めての日差しがご褒美のように背中を照らしてくれた。


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