愛猫でサタデーナイト症候群

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2月は28日しかないのに、もう月の半ばだ。焦りを感じる月曜日、会議で新宿まで出掛けるため、仕事道具を詰めた鞄を持ったら「イタタタッ‼」。二の腕に激痛が走った。

原因は分かっている。毎晩必ず腕枕をせがんでくる与六のせいで、サタデーナイト症候群になってしまったのだ。

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発症したのはお正月で、指先までの痺れは腱鞘炎かと思っていた。でもこれには橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)という病名があるそうで、新妻を腕枕する夫に起きる症状として、ハネムーン症候群とも呼ばれているらしい。

1ヶ月くらい治らないのはザラで、長期化すると腕がピクリとも動かなくなる場合も。先日、病院関係者の友人から聞いたことには、ペットかわいさのあまり、サタデーナイト症候群にかかる飼い主が増えているのだそうだ。「腕枕は危険だから、絶対にダメよ」と忠告され、二の腕にロキソニンテープを貼って痛みを和らげている。

それなのに毎晩、与六のおねだりは止まらない。私の肩をポンポン叩き、無視していると耳に鼻息を吹きかけてくる。これはもう猫じゃなくて人間だ。

パソコンに向かえばマウスを動かす手が重く、病院に行くべきか悩む。でもねぇ、問診票に原因を書くのが恥ずかしく、夜を共にする伴侶もいないのかと想像されるのは惨めだ。

愛とは耐えることなんだと心に言い聞かせながら、ニャンコの色っぽいお誘いに、タヌキ寝入りで対抗する日々である。

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