寒暖を繰り返す人生のなかで

広告

昨日の寒さはどこへやら、今朝は太陽がギラギラ照りつけて、夏日になるところもあるらしい。しかし頑固な与六にとっては「俺様が秋と決めたら秋にゃのだ」と、暖かい空気の溜まったキャットタワーのてっぺんで眠りこけている。羨ましいほどの鈍感力だ。

image

寒暖を繰り返しながら、カレンダーだけは確実に日が進む。取り留めもなく過ぎた今年に焦燥感がつのっていた私の心は、まだ薄着で動ける猶予があると思っただけで、急にやる気が湧いてくる。

人生がアップダウンするたび、フランスの思想家パスカルが残した有名なことば、「人間は考える葦である」を想う。

頭脳ばかりが発達した人類は、生命体としては他の動物よりも脆弱だ。暴風に吹かれると、しなってなぎ倒される葦みたいに、すぐにダウンする。

でも嵐が去って陽がさせば、徐々にむっくり起き上がり、何事もなかったかのように復活する底力を持っているのだ。だからこそ、成功の確率がが0.1バーセントしかなくとも臆せずチャレンジし、奇跡を起こせるのだろう。

誰が言ったかは忘れたけれど、志したことは諦めない限り、失敗は起きないという。挫折を繰り返そうと、白い旗を上げなければ、まだトライしている途中。それが何十年かかっても、たとえ死ぬまでに終わらなくても良いのである。

image

我が家のまわりには葦が生える沼はないけれど、毎年ピンクのコスモスが咲く庭はある。
昨日の強雨に負けず、風の吹くままに生きている美しい花たちは雑草のごとく逞しい。行ってきます!と声をかけたら、手を振るようにサヤサヤと揺れた。

コメント

// この部分にあったコメント表示部分を削除しました
タイトルとURLをコピーしました