日曜日と大家族の団らん

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テレビからサザエさんのテーマソングが流れる時刻。このところ日曜の夜はたいてい、ブラブラと小坪のゆうき食堂へ出かける。大家族の団らんに入れてもらうためだ。

昼間は長蛇の列ができる人気店も、ピークを外せば並ばずに入れる。
配膳台横の席には厨房から出てきたマスターがちょっと一服。「ゆり子先生、座って座って」と招き入れてくれるのが嬉しい。

マスターの目の前にウィスキーのグラスが置かれていたら、お疲れさまの解禁。和気あいあいの晩ごはんが始まる。おばあちゃん、義兄弟、ご近所仲間が集まったテーブルでは、丸刈り頭の二世がいちばんの食いしん坊だ。
「おい、仙満亭の餃子を買って来い」の声に、生ビールを我慢した誰かが逗子の銀座通りまでひとっ走り。巨大なチキンカツカレーと格闘している私の前にも、気前良く餃子の一皿を置いてくれる。

カツカレー

メニューに売切れの札が並び、暖簾を中に入れれば、大忙しだった従業員もさあ乾杯! 10年以上誰も辞めていないというチームワークは、居心地の良さの証拠だ。

忘れちゃならないもう1人は、隣の釣り宿の船長。奥様の手料理が出来上がるまで、お風呂上りに日本酒の瓶を下げて顔見せにやってくる。
今日の釣果は極上のシメサバになって、既にテーブルの上に。「こんな美味しいの食べたことがない!」と驚くと、「マサバだよ」と自慢の声が飛んでくる。

鍵っ子で育った私には、憧れの家族団らん。それも大人数の一家団らん。
海の話、子供の話、旅の話・・毎回同じ話題に相槌を打つ幸せが、また来週も訪れることを願おう。「おやすみなさい」の声に送られた帰り道は、きっと冬でも暖かい。

コメント

  1. muha より:

    せっかくの団欒をこわさないように、というよりもコメントするつけいる先もありません。どうぞ夜道、お風邪など召しませぬように…

  2. yuris22 より:

    muha様

    >どうぞ夜道、お風邪など召しませぬように…

    お気遣い頂きありがとうございます。
    歩いて5分程度の距離ですので大丈夫でしょう。
    酔いの火照りも加勢してくれますが・・(^^;

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