Thanks 2007 Welcome 2008

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2007年大晦日の午後7時。
ソファーに座ってニュースを見ていると、頭上に白い羽根が飛んできた。
捉まえようとすれば逃げて、さらに手を伸ばせばフワリと跳ね上がる。
窓は閉まっているし羽根布団もないのに、どこから現れたのか。

「もう大丈夫だね」
羽根が消えた後、1年半ぶりに懐かしい声がした。
私に邪気がとりつくと追い払い、いつも美しい気を保っていられるよう見守ってくれた魂。
あと数時間後に空へ旅立つ時が来たという。

ずっと遠ざかっていた「紅白歌合戦」を久しぶりに見た。
ZARDの坂井泉水、美空ひばり。逝ってしまった人たちが出演しているシーンに涙が出る。
ドリカムの出番には吉田美和の亡くなったご主人が横に居て、阿久悠を偲ぶ最後4曲の熱唱には、あの特徴ある横顔が大きな拍手を送っている。
みんな強いね。そこには魂たちの交流が見えた。

思えば2006年の大晦日は、初めて独りで過ごす方法がわからなかった。
馴染みの店で構ってもらい、友人に電話をかけまくり、酔っ払って眠りについた。

そして2007年の大晦日は、太陽が沈み木枯らしが窓を叩いても、心は温かさに満ち足りている。成長した自分がしっかりとここにいる。

  『旅をした経験のある精神は、
   将来風邪をひかなくなります。』(阿久悠「未完青書」p4より引用)

「ゆく年くる年」の除夜の鐘を聞きながら、空中に握手を求める。
手のひらに感じるぬくもりが指先へと移り、やがて天井から空へと遠ざかる。
ありがとう、今までありがとう、私は「いい女」になったよね?
何度も何度もありがとうを言い、日付は新年に切り替わった。私が私である新年。

  『人を愛したいと思うことは
   一度自分が半分になることです
   0・5を自分に残し 
   0・5を相手にあげ
   1・5の相手を好きになることです。』(阿久悠「未完青書」p141より引用)

2008年元旦の誓い。
私の0.5をこれから共に歩む誰かにあげよう。
それは今まで出逢った人たちから貰った愛が、ぎっしりと凝縮された0.5である。

2008年初日の出

コメント

  1. たけぞう より:

    yuriさん、あけましておめでとうございます!(おっと、一番乗りだ)今日実家の愛媛から帰ってきました。

    年末においしいものを食べすぎて2,3kg太ったので、さっそく今夜は10km全力ランをしてきました。

    紅白でドリカムの吉田美和さんが熱唱して、最後まで歌いきったのには感動しました。こちらは見ているだけで涙が出てきたのに・・・。

    予めそのことには触れない約束があったのでしょうけれど、その後のSMAPと鶴瓶のコメントがしらじらしくて、「がんばれ、吉田さん!」くらい代弁してほしかったな。だって見ていて知っているファンはみんな思っているんだもの。

    田舎の星はすごかったです。僕はほとんどの星座がわかるので、都会では見られない星座たちに久しぶりに出会えて幸せでした。下弦の月が迫っていて、天の川は十分に見えませんでしたが、オリオン座大星雲も肉眼で見えましたよ。

    島ではいっぱい星を見ましたか?

  2. yuris22 より:

    たけぞう様

    新年明けましておめでとうございます。
    元旦から走り初めとは、さすがにたけぞうさん。
    東京マラソンが近づいていますものね(*^^)v

    愛媛は生まれた場所でありながら、随分長いあいだ訪ねていません。
    星がきれいだった記憶すらないのが悲しい。

    屋久島に行ったときは、満点の星をデジカメで撮ろうと試みたものの、
    いくらシャッタースピードを遅くしてもダメでした。

    逗子も東京よりは星空がきれいに見えます。
    天体望遠鏡を買おうかなあと考え中です。

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