季節の言葉探しに詰まったとき、長年に渡って活用しているのが「日本大歳時記」(講談社版)だ。
新年・春・夏・秋・冬と5冊に分かれた豪華な装丁の本で、ずっしりと重い。
2000年2月に新版が出たが、私の持っているのは「水原秋櫻子・加藤楸邨・山本健吉」監修の第1版。作詞の師匠である山川啓介氏から頂いた記念の本である。

日本大歳時記日本大歳時記2

開くと時候・天文・地理・生活・動物・植物とカテゴリーに別れていて、例えば夏の季語だけでも4500ほど、それぞれの季語に合わせて解説文、俳句や写真が添えられている。

ページを捲っていて驚いたのは、焼酎が夏の季語ということだ。
解説文を引用すると、
「日本の代表的な蒸留酒である。安価で、しかもアルコール度が非常に高く、暑気払いに愛用される。泡盛は沖縄特産の焼酎で・・」(以下省略)。
しかもお湯割りも夏の季語。昔は暑いときには暑い飲み物で渇きをいやして暑気払いしたそうで、健康維持の秘訣でもあったのだろう。

数ある焼酎の中でも、私のお気に入りは山小屋の蔵「萬膳庵」という、霧島産の芋焼酎だ。日本酒で使われる黄麹を使用した「かめ壷仕込み」「木樽蒸留」で、お湯割りにすると香ばしい香りがするプレミアム焼酎である。

萬膳庵

そして昨夜は片瀬江ノ島の寅さんで、お客が持ち込んだ喜界島の黒糖焼酎「しまっちゅ伝蔵」にトライしてみた。で、喜界島ってどこにあるの?
さっそく寅さんが持ってきた日本大地図帳で場所を確認する。珊瑚礁の島で、一日中さんさんと太陽を浴びながら育ったサトウキビ。ロックで味わうと爽やかな甘い香りが口に広がる。

しまっちゅ伝蔵生しらすのかき揚げ


つまみはホウレン草のお浸しと生シラスのかき揚げ。とてもシラスとは思えない大きさで、塩を付けて食べると旨みが引き立つ。
寅さんは「これどうよ」と、手作りの巨大タタミイワシを自慢げに見せる。何で1枚しかないのかと聞くと、タタミイワシを作る木枠が高いからというが、何のことはない1枠1000円。使いまわせば何枚でも出来るじゃないの。
が、そこまで手を広げれば、仕事が増えすぎて飲む暇がなくなるのを恐れているらしい(笑)

いつもの場所でいつもの仲間と、陽気にグラスを傾ける焼酎。私にとっては通年の季語かもしれない。