March 2008
March 27, 2008
新東京タワーの名称って・・
2012年開業を待つ新東京タワーの名称が、4月1日からの一般投票によって決められる。
昨年の一般公募から絞られた候補は6つ。18,000以上の応募から何故これなの?と少々がっかりした。
東京EDOタワー
東京スカイツリー
みらいタワー
ゆめみやぐら
ライジングイーストタワー
ライジングタワー
日本のタワー建築物の殆どは、東京タワー、名古屋テレビ塔、札幌テレビ塔、別府タワーなど、地名プラス「タワー(塔)」という単純なネーミング。
しかし1つだけ異彩を放つのは大阪通天閣で、和製英語のカタカナが入っていない。
それもそのはず、名付け親は明治時代の高名な儒学者・藤沢南岳氏。
漢字3文字で表現した「天に通じる高殿」という意味と、「つー・てん・かく」と歯切れのよい音の響きは、さすが命名のプロと賞されただけのことはある。
新東京タワーの名称は10名からなる「新タワー名称検討委員会」が選定したそうだが、センスを必要とするのに『三人寄れば文殊の知恵』はどんなものか。顔色を見ながら知恵を出し合うほど、新鮮さが薄れていくように思うのだ。
選考基準のポイントである『みんなに愛される名称を』は、必ずしも平凡な名詞でなくていいはずである。
手前味噌になるが。私も企業の冠つきコンサートを構成していた頃、真っ先に悩むのはネーミングだった。
辞書や雑誌をひっくり返して言葉を捻り出したものだが、自己ベストだったのは「夢色十色(ゆめいろといろ)コンサート」。
十人十色にひっかけた造語は、出演するアーティストたちが子供の頃から抱いていた夢を、それぞれ歌で表現するというコンセプトから生まれた。人生観をこめたネーミングだ。
さてさてどんな名前がつくことか、世界一の高さになる新タワー。
いつかは他のタワーに抜かれるかもしれないが、今なら間に合う。
いっそ「世界一」って名前じゃダメなんですかね?

昨年の一般公募から絞られた候補は6つ。18,000以上の応募から何故これなの?と少々がっかりした。
東京EDOタワー
東京スカイツリー
みらいタワー
ゆめみやぐら
ライジングイーストタワー
ライジングタワー
日本のタワー建築物の殆どは、東京タワー、名古屋テレビ塔、札幌テレビ塔、別府タワーなど、地名プラス「タワー(塔)」という単純なネーミング。
しかし1つだけ異彩を放つのは大阪通天閣で、和製英語のカタカナが入っていない。
それもそのはず、名付け親は明治時代の高名な儒学者・藤沢南岳氏。
漢字3文字で表現した「天に通じる高殿」という意味と、「つー・てん・かく」と歯切れのよい音の響きは、さすが命名のプロと賞されただけのことはある。
新東京タワーの名称は10名からなる「新タワー名称検討委員会」が選定したそうだが、センスを必要とするのに『三人寄れば文殊の知恵』はどんなものか。顔色を見ながら知恵を出し合うほど、新鮮さが薄れていくように思うのだ。
選考基準のポイントである『みんなに愛される名称を』は、必ずしも平凡な名詞でなくていいはずである。
手前味噌になるが。私も企業の冠つきコンサートを構成していた頃、真っ先に悩むのはネーミングだった。
辞書や雑誌をひっくり返して言葉を捻り出したものだが、自己ベストだったのは「夢色十色(ゆめいろといろ)コンサート」。
十人十色にひっかけた造語は、出演するアーティストたちが子供の頃から抱いていた夢を、それぞれ歌で表現するというコンセプトから生まれた。人生観をこめたネーミングだ。
さてさてどんな名前がつくことか、世界一の高さになる新タワー。
いつかは他のタワーに抜かれるかもしれないが、今なら間に合う。
いっそ「世界一」って名前じゃダメなんですかね?

March 26, 2008
力士が1,000人やってきた
先日アップしたゴージャスなBBQのこぼれ話・仲間たち篇。
デザイナーの友人が、大事げに菓子折りを抱えてやってきた。
小判でも入っているのかと蓋を取れば、「今日はお客を1,000人連れてきちゃいましたよ」。
紙で作った力士がぎっしりとひしめき合っている。
一人ひとり手にとって見れば、顔も体型も全部異なり、行司もいれば勝負審判までいる。
身体が大きいから強いとは限らず、お腹のでっぱりや手足の角度、微妙なラインが勝敗に影響するらしい。

さっそくダイニングテーブルに土俵をセットして、紙相撲3月場所・横綱同士の取り組みがスタート。この土俵も土台の上にプラスチック製の消しゴムを貼り付け、上部板には150番のサンドペーパーを使うという懲りようだ。
顔を見合わせ、腰を落とした仕切りから立会い成立。土俵の端っこをトントンと叩いて、アナウンサーの実況まで兼務する。
がっぷり四つに組んだ両力士は、「押せ押せ」のせめぎ合い。どちらが先ともなく土俵の外へと転げ出た。
行司の軍配に物言いがつく。
土俵に並べた勝負審判たちは、引退後の力士に紋付袴を着せてカスタマイズしたらしい。

歴史は古く、小学生の頃から溜め込んできたという力士たち。
一度お母さんにごっそり捨てられて涙したというが、夜中に起き出してセコセコと創作に励んだそうだ。
その熱意が彼を東京芸大にまで導いたのだなあと、声を枯らして実況中継する万年少年をしげしげと眺めてしまった。
万年少年の所以。メールが届けば、件名は「プロレスごっこして遊ぼ!」
ジャイアント馬場のフィギュア画像を添付してくるのは、誰とは言わないが1人しかいない・・・( ̄  ̄;)
デザイナーの友人が、大事げに菓子折りを抱えてやってきた。
小判でも入っているのかと蓋を取れば、「今日はお客を1,000人連れてきちゃいましたよ」。
紙で作った力士がぎっしりとひしめき合っている。
一人ひとり手にとって見れば、顔も体型も全部異なり、行司もいれば勝負審判までいる。
身体が大きいから強いとは限らず、お腹のでっぱりや手足の角度、微妙なラインが勝敗に影響するらしい。

さっそくダイニングテーブルに土俵をセットして、紙相撲3月場所・横綱同士の取り組みがスタート。この土俵も土台の上にプラスチック製の消しゴムを貼り付け、上部板には150番のサンドペーパーを使うという懲りようだ。
顔を見合わせ、腰を落とした仕切りから立会い成立。土俵の端っこをトントンと叩いて、アナウンサーの実況まで兼務する。
がっぷり四つに組んだ両力士は、「押せ押せ」のせめぎ合い。どちらが先ともなく土俵の外へと転げ出た。
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行司の軍配に物言いがつく。
土俵に並べた勝負審判たちは、引退後の力士に紋付袴を着せてカスタマイズしたらしい。

歴史は古く、小学生の頃から溜め込んできたという力士たち。
一度お母さんにごっそり捨てられて涙したというが、夜中に起き出してセコセコと創作に励んだそうだ。
その熱意が彼を東京芸大にまで導いたのだなあと、声を枯らして実況中継する万年少年をしげしげと眺めてしまった。
万年少年の所以。メールが届けば、件名は「プロレスごっこして遊ぼ!」
ジャイアント馬場のフィギュア画像を添付してくるのは、誰とは言わないが1人しかいない・・・( ̄  ̄;)
March 25, 2008
吉野家の牛丼を初体験
20代半ばまで1人で飲食店に入ることが出来なかった。店に入った瞬間に「お一人様ですか?」と聞かれるのが嫌だったし、勇気を振り絞って席に着いても、一心不乱に掻きこんで一目散に立ち去った。
それが今ではオヤジが集う立ち飲み屋の常連なのだから、変貌の度合いも甚だしい。
しかしどうしても近寄れない店があった。誰もが知ってるあの「吉野家」だ。
「つゆだく」とか「ねぎだく」といった裏技を聞くにつけ、男の牙城のように感じたからだ。素人丸出しのオーダーをして、周りからクスクス笑われるのは耐え難い。
しかし牛丼って何だろう? すき焼きが上に乗ってるのかな?
想像力を膨らませながら、いつかは入れる機会を狙っていた。
そして運命の日曜日に好条件が揃った。
スーパー銭湯「おふろの王様」の帰り道は、ジャージにすっぴん、首には手ぬぐい。
しかも風水師のMaster Kohの言いつけを守り、49日間の牛肉断ちが終わったばかり。
行くしかない! 憧れの看板を見つけ、自動ドアから入場。
カウンターに座って取りあえず「並を下さい」と言ってみる。
お、おいしいっ!! でもメニューの写真より具が少ないな。汁がもう少しかかってた方がいいかな。だから「つゆだく」なんだな・・等々、吉野家の方程式が解けていく。
思い出したのは、昔読んだコミック『白鳥麗子でございます』。
麗子さんがコンタクトレンズを失くし、洗顔クリームと間違えて歯磨き粉で顔を洗う。
美人が一変して、周りから石を投げられるほどのブスになるのだが、ポジティブな彼女は新発見をするのだ。
すっぴんのまま人目を気にせず立ち食い蕎麦屋にも入れるし、吉野家だって大盛りを頼める。爪楊枝でシーハーだってできちゃう。
「ぎょく下さーい!」
気持ちだけ白鳥麗子の私は「オーッホッホッ」と店を揺るがす高笑いをするのであった。
もちろん心の中で・・でございます。
それが今ではオヤジが集う立ち飲み屋の常連なのだから、変貌の度合いも甚だしい。
しかしどうしても近寄れない店があった。誰もが知ってるあの「吉野家」だ。
「つゆだく」とか「ねぎだく」といった裏技を聞くにつけ、男の牙城のように感じたからだ。素人丸出しのオーダーをして、周りからクスクス笑われるのは耐え難い。
しかし牛丼って何だろう? すき焼きが上に乗ってるのかな?
想像力を膨らませながら、いつかは入れる機会を狙っていた。
そして運命の日曜日に好条件が揃った。
スーパー銭湯「おふろの王様」の帰り道は、ジャージにすっぴん、首には手ぬぐい。
しかも風水師のMaster Kohの言いつけを守り、49日間の牛肉断ちが終わったばかり。
行くしかない! 憧れの看板を見つけ、自動ドアから入場。
カウンターに座って取りあえず「並を下さい」と言ってみる。
お、おいしいっ!! でもメニューの写真より具が少ないな。汁がもう少しかかってた方がいいかな。だから「つゆだく」なんだな・・等々、吉野家の方程式が解けていく。
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思い出したのは、昔読んだコミック『白鳥麗子でございます』。
麗子さんがコンタクトレンズを失くし、洗顔クリームと間違えて歯磨き粉で顔を洗う。
美人が一変して、周りから石を投げられるほどのブスになるのだが、ポジティブな彼女は新発見をするのだ。
すっぴんのまま人目を気にせず立ち食い蕎麦屋にも入れるし、吉野家だって大盛りを頼める。爪楊枝でシーハーだってできちゃう。
「ぎょく下さーい!」
気持ちだけ白鳥麗子の私は「オーッホッホッ」と店を揺るがす高笑いをするのであった。
もちろん心の中で・・でございます。
March 21, 2008
3000年の命を10年で滅ぼす者
春分の日とは言え、急に寒い1日だった。
小雨が降り風が吹き荒れているのに、空にはおぼろ月が浮かんでいる不思議な夜。
悠久の自然が成す術は、たかだか数十年生きてきた人間の頭では計り知れない。

地球温暖化対策に向けてNHKが制作したBS番組『出発します!地球に触れる・エコ大紀行』を見た。
世界遺産であり「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる屋久島からの生中継。このブログにも載せている昨年初めて旅した感動の島が、映像を通して懐かしく優しくそして悲しげに、私の心をコツンコツンとノックした。
海外旅行の経験はなくとも屋久島には誰より詳しいガイドのT氏。美辞麗句など知りようもない朴訥な言葉が、ストレートに胸に刺さる。
「屋久島が世界遺産になって、果たして良かったのかどうか。観光客を嫌う島民たちもいれば、島の人口の半分は観光業で生きている」
「ガイドをしながらあえて見せたいのは、森の悲しい物語だ。人間が越えてはならない一線を越えてしまったことによって、森の衰弱が年々早くなっている」
白谷雲水峡(屋久島自然休養林)に息づく推定樹齢3000年の「弥生杉」。
見上げて感動するリポーターに対し、この木は瀕死の状態で何とか生きているんだとT氏は訴えた。
なぜなら木が生きていくのに欠かせない根っこの部分を、1999年に誰かがノミとノコギリでごっそり削ぎとっていったからだ言う。花崗岩の上にしがみ付いて育つ屋久杉にとって、わずかな水分を吸い上げる根がどれほど生命に直結したものか。
切り取られた部分から弥生杉は腐り始め、この10年で驚くほどの衰弱が進んでいる。
長い長い3000年のうちのたった10年で・・、心無い誰かのせいで・・。
アップしたのは昨年12月に旅したときに撮った写真。
僅かこれぐらい削れただけで?と思うかもしれないが、空を指差す枝は弱々しく、木の葉は他の樹木よりも白茶けている。
弥生時代に一粒の種が芽を生やし、どれ程のあいだ人間たちの栄枯盛衰を見守ってきたのだろう。
環境破壊。地球温暖化・・。惜しみなく水と酸素を分け与えてくれた自然に、私たちは恩を仇で返そうとしている。
小雨が降り風が吹き荒れているのに、空にはおぼろ月が浮かんでいる不思議な夜。
悠久の自然が成す術は、たかだか数十年生きてきた人間の頭では計り知れない。

地球温暖化対策に向けてNHKが制作したBS番組『出発します!地球に触れる・エコ大紀行』を見た。
世界遺産であり「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる屋久島からの生中継。このブログにも載せている昨年初めて旅した感動の島が、映像を通して懐かしく優しくそして悲しげに、私の心をコツンコツンとノックした。
海外旅行の経験はなくとも屋久島には誰より詳しいガイドのT氏。美辞麗句など知りようもない朴訥な言葉が、ストレートに胸に刺さる。
「屋久島が世界遺産になって、果たして良かったのかどうか。観光客を嫌う島民たちもいれば、島の人口の半分は観光業で生きている」
「ガイドをしながらあえて見せたいのは、森の悲しい物語だ。人間が越えてはならない一線を越えてしまったことによって、森の衰弱が年々早くなっている」
白谷雲水峡(屋久島自然休養林)に息づく推定樹齢3000年の「弥生杉」。
見上げて感動するリポーターに対し、この木は瀕死の状態で何とか生きているんだとT氏は訴えた。
なぜなら木が生きていくのに欠かせない根っこの部分を、1999年に誰かがノミとノコギリでごっそり削ぎとっていったからだ言う。花崗岩の上にしがみ付いて育つ屋久杉にとって、わずかな水分を吸い上げる根がどれほど生命に直結したものか。
切り取られた部分から弥生杉は腐り始め、この10年で驚くほどの衰弱が進んでいる。
長い長い3000年のうちのたった10年で・・、心無い誰かのせいで・・。
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アップしたのは昨年12月に旅したときに撮った写真。
僅かこれぐらい削れただけで?と思うかもしれないが、空を指差す枝は弱々しく、木の葉は他の樹木よりも白茶けている。
弥生時代に一粒の種が芽を生やし、どれ程のあいだ人間たちの栄枯盛衰を見守ってきたのだろう。
環境破壊。地球温暖化・・。惜しみなく水と酸素を分け与えてくれた自然に、私たちは恩を仇で返そうとしている。
March 18, 2008
愛と恋との違いは何だろう
今夜は銀座7丁目のおでん屋で、男性3人とプチ飲み会だった。
お酒のお代わりが進むにつれ、恋愛談義へと話題が進んでいく。
肴にされたのは、ラブラブだった恋人と別れたばかりの妻子持ち氏。喧嘩しては仲直りを繰り返してきたが、今回こそは本当のサヨナラが訪れたらしい。
土日は家族サービスで忙しい彼としては、平日なんとか時間を作り彼女とデートしたい。
一方で彼女は忙しさを理由に約束を断る、すっぽかす。わがまま放題に振り回す。
でもそれは彼女の腹いせだったかも。
「奥さんと私とどっちが大切」の選択を迫られたら?と、意地悪な質問をしてみた。
「妻と恋人とは違う」「彼女はそんなこと望んでないよ」「どっちも大切だから1人には決められない」云々で返事をはぐらかすのに対し、隣からも追加射撃が飛んでいく。もしも子供がいなかったら、究極でどちらを選ぶのかと。
若干の間を置いて、観念したように彼は呟いた。「奥さんを選ぶよ」。
逢いたくてたまらない彼女との関係は『恋』であり、長年連れ添ってきた妻との関係は『愛』だというのだ。
実は『恋』と『愛』との違いについて土曜日のBBQパーティーで話題にのぼり、友人から素敵なサジェスチョンを仕入れていた。
『恋』とは1対1の関係でしかないが、『愛』とはその人に関わる全てを受け入れることだと。なんて崇高で且つ難しいことなんだろう。
一次会のみで午後9時、新橋の駅で解散したあと横須賀線のホームに立つ。
私もいつかは『愛』のもとに帰るのかな?
下りの通勤電車を無言で待つ長い列に、プラス1で加わった。
お酒のお代わりが進むにつれ、恋愛談義へと話題が進んでいく。
肴にされたのは、ラブラブだった恋人と別れたばかりの妻子持ち氏。喧嘩しては仲直りを繰り返してきたが、今回こそは本当のサヨナラが訪れたらしい。
土日は家族サービスで忙しい彼としては、平日なんとか時間を作り彼女とデートしたい。
一方で彼女は忙しさを理由に約束を断る、すっぽかす。わがまま放題に振り回す。
でもそれは彼女の腹いせだったかも。
「奥さんと私とどっちが大切」の選択を迫られたら?と、意地悪な質問をしてみた。
「妻と恋人とは違う」「彼女はそんなこと望んでないよ」「どっちも大切だから1人には決められない」云々で返事をはぐらかすのに対し、隣からも追加射撃が飛んでいく。もしも子供がいなかったら、究極でどちらを選ぶのかと。
若干の間を置いて、観念したように彼は呟いた。「奥さんを選ぶよ」。
逢いたくてたまらない彼女との関係は『恋』であり、長年連れ添ってきた妻との関係は『愛』だというのだ。
実は『恋』と『愛』との違いについて土曜日のBBQパーティーで話題にのぼり、友人から素敵なサジェスチョンを仕入れていた。
『恋』とは1対1の関係でしかないが、『愛』とはその人に関わる全てを受け入れることだと。なんて崇高で且つ難しいことなんだろう。
一次会のみで午後9時、新橋の駅で解散したあと横須賀線のホームに立つ。
私もいつかは『愛』のもとに帰るのかな?
下りの通勤電車を無言で待つ長い列に、プラス1で加わった。
March 16, 2008
BBQとゴージャスな仲間たち
前日の大雨はどこへやらで土曜日は朝から快晴。さっそく友人にメールを送った。
「私たちの行いの良さを反映したお天気ですね。今日は午後1時を目指して来て下さい」。
逗子・葉山に住む友人たちを集めて、今年初めてのバーベキューパーティーだ。
クリエーター、レストランバーのオーナー、オカマバーのママ、韓国財閥の令嬢、会社社長・・、バラエティに富んだ職業の面々が顔を揃えた。
食材は小坪の魚市場「谷亀」で選んだ魚介類、葉山「旭屋牛肉店」のステーキ、石釜焼ピザ「自遊人処」のオーナーご自慢のチョリソ、バー「海音」のオーナーお手製の燻製など各自の持ち寄り。アルコールも持ち寄りでビール、シャンパン、赤白ワイン、日本酒、焼酎と、お店が開けそうなほどにテーブルに並ぶ。

逗子の気温19度。初夏のような日差しが降り注ぐテラスで、団扇片手の焼き係は男性にお任せしよう。
WeberのBBQグリルをセットして炭を起こし、豪快にアワビの残酷焼からスタートした。殻から逃げ出しそうなほどに悶えるアワビを、クリエーターのK氏の歌付きで動画に収める。
ミディアムレアな身を殻から外して熱々をカット。見た目もゴージャスに備前焼の器に盛れば、まだ手を付けるなよ〜!と暗黙の了解。各自デジカメを取り出して撮影大会が始まる。
サザエの味付けは贅沢に、「海の精」の『杉樽仕込み・生しぼり醤油』と、日本酒のロマネコンティと言われる「朝日酒造」の『洗心』で。
ステーキはもっと贅沢に、逗子で知る人ぞ知る美女・ケメ子の手を借りてカットする。
BBQは午後4時で終了予定だったのが、あまりに心地よい夕暮れだったので6時まで延長。
ゾロゾロと歩いて「自遊人処」へ移動してピザとワインをたらふく胃袋に入れたあと、「ケメ子」に移動してカラオケ、「海音」に移動して自家製の生ビール&燻製・・と、全員が記憶を失くすまで会は続いた。
それにしてもBBQのスタート時は3人だったのが何時の間にか10人になり、ピザ屋では14人、オカマバーでは15人。ひと声かければこの人数の集まり方が、さすが湘南らしい(っていうか末恐ろしい・・)。
明けて日曜日は携帯で連絡を取り合って全員の無事を確かめたが、聞こえてくるのは揃ってガラガラ声。
二日酔いで死んでます〜と言いながらもちろん、「次はいつ?」の相談に発展したのは言うまでもない。
「私たちの行いの良さを反映したお天気ですね。今日は午後1時を目指して来て下さい」。
逗子・葉山に住む友人たちを集めて、今年初めてのバーベキューパーティーだ。
クリエーター、レストランバーのオーナー、オカマバーのママ、韓国財閥の令嬢、会社社長・・、バラエティに富んだ職業の面々が顔を揃えた。
食材は小坪の魚市場「谷亀」で選んだ魚介類、葉山「旭屋牛肉店」のステーキ、石釜焼ピザ「自遊人処」のオーナーご自慢のチョリソ、バー「海音」のオーナーお手製の燻製など各自の持ち寄り。アルコールも持ち寄りでビール、シャンパン、赤白ワイン、日本酒、焼酎と、お店が開けそうなほどにテーブルに並ぶ。

逗子の気温19度。初夏のような日差しが降り注ぐテラスで、団扇片手の焼き係は男性にお任せしよう。
WeberのBBQグリルをセットして炭を起こし、豪快にアワビの残酷焼からスタートした。殻から逃げ出しそうなほどに悶えるアワビを、クリエーターのK氏の歌付きで動画に収める。
ミディアムレアな身を殻から外して熱々をカット。見た目もゴージャスに備前焼の器に盛れば、まだ手を付けるなよ〜!と暗黙の了解。各自デジカメを取り出して撮影大会が始まる。
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サザエの味付けは贅沢に、「海の精」の『杉樽仕込み・生しぼり醤油』と、日本酒のロマネコンティと言われる「朝日酒造」の『洗心』で。
ステーキはもっと贅沢に、逗子で知る人ぞ知る美女・ケメ子の手を借りてカットする。
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BBQは午後4時で終了予定だったのが、あまりに心地よい夕暮れだったので6時まで延長。
ゾロゾロと歩いて「自遊人処」へ移動してピザとワインをたらふく胃袋に入れたあと、「ケメ子」に移動してカラオケ、「海音」に移動して自家製の生ビール&燻製・・と、全員が記憶を失くすまで会は続いた。
それにしてもBBQのスタート時は3人だったのが何時の間にか10人になり、ピザ屋では14人、オカマバーでは15人。ひと声かければこの人数の集まり方が、さすが湘南らしい(っていうか末恐ろしい・・)。
明けて日曜日は携帯で連絡を取り合って全員の無事を確かめたが、聞こえてくるのは揃ってガラガラ声。
二日酔いで死んでます〜と言いながらもちろん、「次はいつ?」の相談に発展したのは言うまでもない。
March 14, 2008
集中型か分散型か
確定申告書の作成がやっと終わった。
今年は税理士に依頼せず青色申告等も自分で行ってみたものの、書斎は資料の海となり足踏み場もない状況。
税務署より送られてくる「所得税の確定申告の手引き」は使い辛く、申告書の記入欄は小さくて書き込み辛く、領収書と下書き用のコピー紙が散乱していく。
インターネットのプロでありながら、e-Taxにしなかったのは紺屋の白袴。こんなことならもっと早く手をつければ良かったと後悔しきりだった。
物書きを始めてからの悪い癖はずっと続いている。お尻に火が点かないとヤル気にならない。これには有名なお手本がいて、遅筆で有名な井上ひさし氏に至っては舞台の初日延期までやらかしてしまうツワモノだ。
人間には「集中型」と「分散型」の二種類があるようで、私の場合は溜めに溜め込んで一気呵成に片付ける、逃げ場のない「集中型」かと思う。言わば火事場の馬鹿力。
締め切りまでの時間をペース配分した余裕たっぷりの「分散型」が羨ましいのだが、出来ないものは出来ない(きっぱり!)。
以前ミュージカルの脚本を書いていた時のこと。
締め切りは過ぎているのにまだ三分の一も書けていない。しかも年の瀬が近づくことで溜め撮り用の放送台本は書きまくらなくてはいけないし、ディナーショーの構成で身体は拘束されるし、なによりも飲み会が忙しい(^_^;)
「年内には何が何でも上げてくださいよっ!」と怒る舞台監督をなだめつつ、仕上がったのは12月31日の夜であった。テレビの『行く年くる年』では除夜の鐘が鳴り、渋滞の中を鎌倉の家までやってきた舞台監督に原稿を渡して、パッタリと倒れた。
血尿を伴う高熱にうなされて病院に行けば、診断は急性腎炎。入院して生検、その後も定期的な検査が義務付けられたIgA腎症という後遺症を引き摺っている。
それでも、それでもだ。土壇場にならないとペン(ワープロ)が進まないのは今も同じ。夏休みの宿題を8月31日に集中して仕上げた小学生時代から、一向に変わっていないのだ。
一昼夜、飲まず喰わずで仕上げた確定申告書を前にしみじみ思う。
三つ子の魂百までも。「分散型」になれる日は、次に生まれ変わったときを期待しよう。
今年は税理士に依頼せず青色申告等も自分で行ってみたものの、書斎は資料の海となり足踏み場もない状況。
税務署より送られてくる「所得税の確定申告の手引き」は使い辛く、申告書の記入欄は小さくて書き込み辛く、領収書と下書き用のコピー紙が散乱していく。
インターネットのプロでありながら、e-Taxにしなかったのは紺屋の白袴。こんなことならもっと早く手をつければ良かったと後悔しきりだった。
物書きを始めてからの悪い癖はずっと続いている。お尻に火が点かないとヤル気にならない。これには有名なお手本がいて、遅筆で有名な井上ひさし氏に至っては舞台の初日延期までやらかしてしまうツワモノだ。
人間には「集中型」と「分散型」の二種類があるようで、私の場合は溜めに溜め込んで一気呵成に片付ける、逃げ場のない「集中型」かと思う。言わば火事場の馬鹿力。
締め切りまでの時間をペース配分した余裕たっぷりの「分散型」が羨ましいのだが、出来ないものは出来ない(きっぱり!)。
以前ミュージカルの脚本を書いていた時のこと。
締め切りは過ぎているのにまだ三分の一も書けていない。しかも年の瀬が近づくことで溜め撮り用の放送台本は書きまくらなくてはいけないし、ディナーショーの構成で身体は拘束されるし、なによりも飲み会が忙しい(^_^;)
「年内には何が何でも上げてくださいよっ!」と怒る舞台監督をなだめつつ、仕上がったのは12月31日の夜であった。テレビの『行く年くる年』では除夜の鐘が鳴り、渋滞の中を鎌倉の家までやってきた舞台監督に原稿を渡して、パッタリと倒れた。
血尿を伴う高熱にうなされて病院に行けば、診断は急性腎炎。入院して生検、その後も定期的な検査が義務付けられたIgA腎症という後遺症を引き摺っている。
それでも、それでもだ。土壇場にならないとペン(ワープロ)が進まないのは今も同じ。夏休みの宿題を8月31日に集中して仕上げた小学生時代から、一向に変わっていないのだ。
一昼夜、飲まず喰わずで仕上げた確定申告書を前にしみじみ思う。
三つ子の魂百までも。「分散型」になれる日は、次に生まれ変わったときを期待しよう。
March 12, 2008
AKYは最高のキャラクター
逗子の駅前、とある店の奥にジモティたちの人気者がいる。
見た目は「濃い〜」の一言に尽き、本人は自分をゴルゴサーティーン似と信じて疑わない。
女子高生には間違いなく嫌われるタイプだと思うが、人間観察の出来た大人ならファンにならずにいられないキャラなのだ。
性格はKY式日本語で言うなら、AKY(あえて空気を読まない)。
夜は行き付けの某スナックを基点として、独自のオヤジ式流行語をばら撒く中心人物だ。
整髪料を5種類使うというカチカチのヘアスタイル(台風で千年の松が倒れても、髪は乱れないそうだ)のおかげで、遠くからでもすぐに発見できる。
、
昨夜10時過ぎ、もしかして〜とスナックを覘くと居た居た! すっかり出来上がっている。隣に座らせていただき、笑い転げる1時間を過ごした。
AKY氏語録その1 『ジャンジャンバリバリ』
カウンターに置かれた焼酎のボトルを指差して、しきりに「ジャンジャンバリバリ」と言っている。どうやら奢ってくれるらしい。
「ジャンジャンバリバリ飲んでくれ」「ママ、皆にジャンジャンバリバリ注いでよ」。
食べかけのお新香を差し出し「ジャンジャンバリバリ食べてくれ」。
そして彼はママに叱られながら、ジャンジャンバリバリ煙草を吸いまくった。誰も他には吸う客がいないのを知りつつ、「だって自分の店じゃ1本も吸ってないんだから」と恐るべきAKYである。
AKY氏語録その2 『オッケーベイビー!』
本当か嘘か海外生活が長かったという彼は、英語が大好きである。
カラオケの十八番は「メリージェーン」。コンテストで優勝したと聞いて驚けば、どこかの温泉地で5人中1番だったという武勇伝は有名だ。
ポーズをつけたキメ台詞はいつも「オッケーベイビー!」。
昨夜はお先にスナックを出たところ、道に黒い財布が落ちているのを発見。そういえばさっきAKY氏が外のトイレに行ってたはず・・。「あのー、これ」と指差すと振り向きざまにニヒルに笑って「オッケーベイビー!」。
サンキューでもイエスでもなくて、いつでもどこでも「オッケーベイビー!」なのが素敵だ。
今日も逗子はのんびりと暖かい。
二日酔いの頭できっと今ごろ、あくびをしながら店番をしてるだろうな。
今夜はどの店で煙草を40本吸ってやろうかと、AKYゴルゴサーティーンは日暮れを待ち望んでいるに違いない。
見た目は「濃い〜」の一言に尽き、本人は自分をゴルゴサーティーン似と信じて疑わない。
女子高生には間違いなく嫌われるタイプだと思うが、人間観察の出来た大人ならファンにならずにいられないキャラなのだ。
性格はKY式日本語で言うなら、AKY(あえて空気を読まない)。
夜は行き付けの某スナックを基点として、独自のオヤジ式流行語をばら撒く中心人物だ。
整髪料を5種類使うというカチカチのヘアスタイル(台風で千年の松が倒れても、髪は乱れないそうだ)のおかげで、遠くからでもすぐに発見できる。
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昨夜10時過ぎ、もしかして〜とスナックを覘くと居た居た! すっかり出来上がっている。隣に座らせていただき、笑い転げる1時間を過ごした。
AKY氏語録その1 『ジャンジャンバリバリ』
カウンターに置かれた焼酎のボトルを指差して、しきりに「ジャンジャンバリバリ」と言っている。どうやら奢ってくれるらしい。
「ジャンジャンバリバリ飲んでくれ」「ママ、皆にジャンジャンバリバリ注いでよ」。
食べかけのお新香を差し出し「ジャンジャンバリバリ食べてくれ」。
そして彼はママに叱られながら、ジャンジャンバリバリ煙草を吸いまくった。誰も他には吸う客がいないのを知りつつ、「だって自分の店じゃ1本も吸ってないんだから」と恐るべきAKYである。
AKY氏語録その2 『オッケーベイビー!』
本当か嘘か海外生活が長かったという彼は、英語が大好きである。
カラオケの十八番は「メリージェーン」。コンテストで優勝したと聞いて驚けば、どこかの温泉地で5人中1番だったという武勇伝は有名だ。
ポーズをつけたキメ台詞はいつも「オッケーベイビー!」。
昨夜はお先にスナックを出たところ、道に黒い財布が落ちているのを発見。そういえばさっきAKY氏が外のトイレに行ってたはず・・。「あのー、これ」と指差すと振り向きざまにニヒルに笑って「オッケーベイビー!」。
サンキューでもイエスでもなくて、いつでもどこでも「オッケーベイビー!」なのが素敵だ。
今日も逗子はのんびりと暖かい。
二日酔いの頭できっと今ごろ、あくびをしながら店番をしてるだろうな。
今夜はどの店で煙草を40本吸ってやろうかと、AKYゴルゴサーティーンは日暮れを待ち望んでいるに違いない。
March 11, 2008
逗子の気温は只今18℃・・暑い
3月11日午後2時36分の逗子は気温18度。
ほとんど風がないので体感温度はもっと高く、まるで初夏の気候だ。ライブBlog中(?)の今は汗ばむパーカーを脱いで、Tシャツ1枚で歩いている。
空は薄いグレイッシュブルー。
高いパームツリーに携帯カメラを向けてみたものの、今日は地面が気になってしまう。
普段は目に付かない小さな雑草たちが、一斉に花を咲かせているからだ。
それは神社の石段で、歩道の片隅で、マンホールの縁で、石垣に張り付いて、冬越しの枯葉を押しのけて・・、至るところで私を呼び止める。
タンポポ以外は名前も知らない花たちだけど、毎春の指定席でジモティの特権をアピールしている多年草たちだ。
花にカメラを向けていたら、上のフェンスからニャーと呼ぶ声。
お世辞にも小さいとは言えないボディが、ゴロゴロと陽だまりで長閑さを満喫していた。
アスファルトに伸びたフェンスの影は、まるで単線の線路みたい。

遠くに行きたいなあ。
線路に耳をつけた野良猫くんは"Stand by me"のリバー・フェニックスのようだった。
ほとんど風がないので体感温度はもっと高く、まるで初夏の気候だ。ライブBlog中(?)の今は汗ばむパーカーを脱いで、Tシャツ1枚で歩いている。
空は薄いグレイッシュブルー。
高いパームツリーに携帯カメラを向けてみたものの、今日は地面が気になってしまう。
普段は目に付かない小さな雑草たちが、一斉に花を咲かせているからだ。
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それは神社の石段で、歩道の片隅で、マンホールの縁で、石垣に張り付いて、冬越しの枯葉を押しのけて・・、至るところで私を呼び止める。
タンポポ以外は名前も知らない花たちだけど、毎春の指定席でジモティの特権をアピールしている多年草たちだ。
花にカメラを向けていたら、上のフェンスからニャーと呼ぶ声。
お世辞にも小さいとは言えないボディが、ゴロゴロと陽だまりで長閑さを満喫していた。
アスファルトに伸びたフェンスの影は、まるで単線の線路みたい。

遠くに行きたいなあ。
線路に耳をつけた野良猫くんは"Stand by me"のリバー・フェニックスのようだった。
March 10, 2008
電車の中は音楽教室
発車まぎわの横須賀線。ランドセルを背負った女の子たちが3人駆け込んできた。
ドアの手すりにつかまって、キャッキャとお喋りに花が咲く。
やがて1人が誘うように歌い始めたのは、「カエルのうたが きこえてくるよ♪」
さらにもう1人が追いかける。「カエルのうたが〜・・」
降車駅まで持て余す時間を、輪唱の練習に当てようとしているらしい。
「せーの!」でスタートしたものの、誰かが加わると滅茶苦茶になってストップする。
何度かチャレンジしたあと、諦めて歌が変わった。「静かな湖畔の 森の陰から♪」
「せーの!」
「静かな・・、あれっ!」「しーず・・、キャハハ!」
身体をよじらせて笑う彼女たちの声は大きいけれど、周りは誰も咎めない。
(次こそ成功してね)
ガタンゴトン走る音楽教室で、期待する乗客たちには微笑まで浮かんでいる。
箸が転んでも可笑しい年頃。誰にでもあった幸せな時代。
声たちが電車を降りた後でも、みんなニコニコが止まらなくてむず痒い顔。
その日の午後は調子が狂った。
野良猫が日向ぼっこをしてるのを見れば幸せになる。
ラジオから久しぶりのエルトン・ジョンで幸せになる。
お気に入りの炭酸水をシュワッと開けると幸せになる。
友人から冗談いっぱいのメールがくると幸せになる。
引き出しに溜まった領収書の整理が進むと幸せになる。
要するに今日は、何をしても幸せなんだなと幸せになる。
どうやら私にも幸せの輪唱が伝染したようだ。

ドアの手すりにつかまって、キャッキャとお喋りに花が咲く。
やがて1人が誘うように歌い始めたのは、「カエルのうたが きこえてくるよ♪」
さらにもう1人が追いかける。「カエルのうたが〜・・」
降車駅まで持て余す時間を、輪唱の練習に当てようとしているらしい。
「せーの!」でスタートしたものの、誰かが加わると滅茶苦茶になってストップする。
何度かチャレンジしたあと、諦めて歌が変わった。「静かな湖畔の 森の陰から♪」
「せーの!」
「静かな・・、あれっ!」「しーず・・、キャハハ!」
身体をよじらせて笑う彼女たちの声は大きいけれど、周りは誰も咎めない。
(次こそ成功してね)
ガタンゴトン走る音楽教室で、期待する乗客たちには微笑まで浮かんでいる。
箸が転んでも可笑しい年頃。誰にでもあった幸せな時代。
声たちが電車を降りた後でも、みんなニコニコが止まらなくてむず痒い顔。
その日の午後は調子が狂った。
野良猫が日向ぼっこをしてるのを見れば幸せになる。
ラジオから久しぶりのエルトン・ジョンで幸せになる。
お気に入りの炭酸水をシュワッと開けると幸せになる。
友人から冗談いっぱいのメールがくると幸せになる。
引き出しに溜まった領収書の整理が進むと幸せになる。
要するに今日は、何をしても幸せなんだなと幸せになる。
どうやら私にも幸せの輪唱が伝染したようだ。

























