January 2008
January 31, 2008
レーザーで泣いた花粉症
暖かくなるとやってくる「ハークッション! ズルズル・・」の季節。ウェザーニュースの「2008年 全国花粉飛散予想」を見ると、首都圏では2/5〜10頃から花粉の飛散が始まりそうだ。しかも過去5年間で2番目に飛散量が多いという。
今年は何の対策も講じていないので、ティッシュの箱を小脇に抱える日々はもうすぐだ。
数年間の1月、風邪をひいて耳鼻科に行った時のこと。
『花粉症レーザー治療に保険が適用されます』のポスターを発見し、ドクターに質問してみた。「これって痛いんですか?」
麻酔をするから大丈夫との返事をもらい、さっそく検査と手術の予約。
もっと詳細な質問をすれば良かったものの、1万円で長年の苦しみから解放される希望しか目の前になかった。
そして手術当日。鼻の中に麻酔のガーゼを突っ込まれ、待合室で待機する。名前を呼ばれ、手術室に通されるのかと思いきや、座らされたのは単なる診察台。
顔に布をかけるでもなく、心の準備をする暇もなく「では始めます」で、鼻の穴に器具を突っ込まれた。
ジュッと肉が焼ける臭い。2〜3発で済むと思っていたら大間違いで、モニターを見ながら満遍なく焼いていく。
「もっと奥まで入れますよ」に身構えると、ギャーッ!! そこは麻酔が効いてないっ!!
目からは涙が溢れ、どうして人間には鼻の穴が2つあるのかと、再度襲ってくるであろう痛みに悶絶する。
30分か1時間か。毛が抜けそうな儀式を終えて、術後の注意事項を聞いた。
当日の入浴・飲酒は控えること。鼻の中が火傷状態になっているので、強く鼻をかまないこと。かさぶたは無理にはがさないこと。
そして最大のショックは最後に訪れた。
「これで花粉症とは一生お別れできるんですよね?」
「いいえ、効果が期待できるのは1〜2年でしょう。気になったらまた手術を受けてください」。
絶句。・・・・・最初に聞いておけば良かった。
それからの1ヶ月は、気取ったレストランで食事だなんて夢の夢。
ちょっとした刺激で鼻血がたらーりの状態が続き、鼻の穴に綿を突っ込んで暮らした。
う〜む、ヤブ医者だったのだろうか。でもどんなに上手な医者だと勧められても二度と御免で、あの恐怖だけは拭い去れない。
文句を言いながら焼き鳥屋のカウンターに垂らした赤い点々。「花粉症 = 鼻血」の記憶はまだ鮮明なままである。
今年は何の対策も講じていないので、ティッシュの箱を小脇に抱える日々はもうすぐだ。
数年間の1月、風邪をひいて耳鼻科に行った時のこと。
『花粉症レーザー治療に保険が適用されます』のポスターを発見し、ドクターに質問してみた。「これって痛いんですか?」
麻酔をするから大丈夫との返事をもらい、さっそく検査と手術の予約。
もっと詳細な質問をすれば良かったものの、1万円で長年の苦しみから解放される希望しか目の前になかった。
そして手術当日。鼻の中に麻酔のガーゼを突っ込まれ、待合室で待機する。名前を呼ばれ、手術室に通されるのかと思いきや、座らされたのは単なる診察台。
顔に布をかけるでもなく、心の準備をする暇もなく「では始めます」で、鼻の穴に器具を突っ込まれた。
ジュッと肉が焼ける臭い。2〜3発で済むと思っていたら大間違いで、モニターを見ながら満遍なく焼いていく。
「もっと奥まで入れますよ」に身構えると、ギャーッ!! そこは麻酔が効いてないっ!!
目からは涙が溢れ、どうして人間には鼻の穴が2つあるのかと、再度襲ってくるであろう痛みに悶絶する。
30分か1時間か。毛が抜けそうな儀式を終えて、術後の注意事項を聞いた。
当日の入浴・飲酒は控えること。鼻の中が火傷状態になっているので、強く鼻をかまないこと。かさぶたは無理にはがさないこと。
そして最大のショックは最後に訪れた。
「これで花粉症とは一生お別れできるんですよね?」
「いいえ、効果が期待できるのは1〜2年でしょう。気になったらまた手術を受けてください」。
絶句。・・・・・最初に聞いておけば良かった。
それからの1ヶ月は、気取ったレストランで食事だなんて夢の夢。
ちょっとした刺激で鼻血がたらーりの状態が続き、鼻の穴に綿を突っ込んで暮らした。
う〜む、ヤブ医者だったのだろうか。でもどんなに上手な医者だと勧められても二度と御免で、あの恐怖だけは拭い去れない。
文句を言いながら焼き鳥屋のカウンターに垂らした赤い点々。「花粉症 = 鼻血」の記憶はまだ鮮明なままである。
January 30, 2008
ゴルフが上達できない理由
ハニカミ王子こと石川遼氏が、Panasonicと5年契約を結んだことが報じられた。史上最年少にして期待度大な前途が待ち受けているわけだが、もしPGA(日本ゴルフ協会)に入会するとしたら、1年間を通した好結果と面接審査等が必要になるという。
PGA会長にしてゴルフ界の重鎮である松井功氏から、特別にワンポイントレッスン。どうすればゴルフが上達するかを伺った。
これを聞いたら、さっそく練習場に行きたくなるものだが、私の場合は躊躇が先に立つ。
超ビギナーだった頃に大恥をかいたトラウマがあるからだ。
それは鎌倉プリンスホテルの敷地にある七里ヶ浜ゴルフ場。
レッッスンプロに個人レッスンを受け始めて1ヶ月ほど経った時、神奈川のゴルフ新聞に出て欲しいとの申し入れがあった。
小さなコーナーだからと聞き安易に引き受けたものの、取材日は混み合う日曜日。
打席には大きなレフ版が並び、どんなプロが来るのかとお客たちが囲いを作っている。
「じゃあ軽く打ってみましょう」と7番アイアンを渡され、静まり返った空気の中、思い切って振ってみた。あれっ、ボールは打席に残ったまま!
一回目・空振り。二回目・チョロ。三回目・また空振り。その後の記憶は何もない。
新聞記事には目を通さず、プレッシャーに弱い自分を反省するのみだった。
暖かくなると、否が応でもゴルフのお誘いがやってくる。
今回仕入れた上達法を試す前に、練習場にどうやって足を踏み入れるかが当面の課題のようだ。
PGA会長にしてゴルフ界の重鎮である松井功氏から、特別にワンポイントレッスン。どうすればゴルフが上達するかを伺った。
- 最も大切なのは「グリップ」。
ゴルフクラブはお箸を持つように、ゆるゆるに握ること。ギューッと握りすぎてグリップが凹んでいる人を見かけるが言語同断で、上手な人は手袋なしで2,000回打っても、手には豆ひとつできず柔らかいままだという。 - 左手はピストルの引き金を引く形。親指と人差し指が作るV字が肩のラインから繋がるように握る。右手は野球選手(ピッチャー)にヒントあり。力が入っていいのは親指と人差し指だけだ。
- ボールは真ん中に置かず、必ず左足の前に置く。
これを聞いたら、さっそく練習場に行きたくなるものだが、私の場合は躊躇が先に立つ。
超ビギナーだった頃に大恥をかいたトラウマがあるからだ。
それは鎌倉プリンスホテルの敷地にある七里ヶ浜ゴルフ場。
レッッスンプロに個人レッスンを受け始めて1ヶ月ほど経った時、神奈川のゴルフ新聞に出て欲しいとの申し入れがあった。
小さなコーナーだからと聞き安易に引き受けたものの、取材日は混み合う日曜日。
打席には大きなレフ版が並び、どんなプロが来るのかとお客たちが囲いを作っている。
「じゃあ軽く打ってみましょう」と7番アイアンを渡され、静まり返った空気の中、思い切って振ってみた。あれっ、ボールは打席に残ったまま!
一回目・空振り。二回目・チョロ。三回目・また空振り。その後の記憶は何もない。
新聞記事には目を通さず、プレッシャーに弱い自分を反省するのみだった。
暖かくなると、否が応でもゴルフのお誘いがやってくる。
今回仕入れた上達法を試す前に、練習場にどうやって足を踏み入れるかが当面の課題のようだ。
January 27, 2008
ランチは敷地3万坪の蕎麦
立春まであと1週間。
今は寒さがいちばん厳しい時ながら、春を待つ庭を散策するのは大好きだ。
鎌倉山にある「らい亭」(「らい」は木に雷と書きます)は、敷地3万坪の庭を持つ蕎麦どころ。山門を入り、500円の入園券(後で食事代として使えます)を買えば、さっそくこの季節、両脇に咲いた水仙が出迎えてくれる。
転ばないように足元を見ながら石段を降りていくと、始まるのは草花とのコミュニケーション。
地面にギザギザと逞しく葉を広げているタンポポや、ひょろひょろと茎を伸ばし始めた山蕗、「ゆり山」「あじさい群」「しょうぶ苑」と書かれた看板の足元にも、芽吹きを待ちわびる生命たちが息づいている。
お蕎麦をいただく本館は、江戸時代に建てられた横浜の養蚕農家を移築したもの。
夏でもエアコンの要らない贅沢な空間の中、なんと「せいろ」が882円というリーズナブルさだ。

子供のころから親しんできたお勧めは「天せいろ」。サラッと揚がった天ぷらは塩でいただく上品な味で、更にモチモチとした「めごち天ぷら」を追加する。
最後のお楽しみ・蕎麦湯も、単なる茹で汁ではなく、トロリとした濃厚な舌触りだ。
食後は山門で貰ったマップを見ながら、芭蕉句碑、十三重の塔、日時計、竹林、石造十六羅漢といったスポットを探して歩く。
お茶室の脇で見つけたのは、八重咲きの紅梅。もうこんなに咲いている!
嬉しくなって『東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな』が唇にこぼれた。
我が家では両親の代から、お客様をおもてなしするランチはいつもこの「らい亭」。
実はご案内する本人が最もワクワクしているのだけれど。
あと2ヶ月もすれば鎌倉山にはピンクの屋根、ソメイヨシノが主役の舞台がやってくる。
今は寒さがいちばん厳しい時ながら、春を待つ庭を散策するのは大好きだ。
鎌倉山にある「らい亭」(「らい」は木に雷と書きます)は、敷地3万坪の庭を持つ蕎麦どころ。山門を入り、500円の入園券(後で食事代として使えます)を買えば、さっそくこの季節、両脇に咲いた水仙が出迎えてくれる。
転ばないように足元を見ながら石段を降りていくと、始まるのは草花とのコミュニケーション。
地面にギザギザと逞しく葉を広げているタンポポや、ひょろひょろと茎を伸ばし始めた山蕗、「ゆり山」「あじさい群」「しょうぶ苑」と書かれた看板の足元にも、芽吹きを待ちわびる生命たちが息づいている。
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お蕎麦をいただく本館は、江戸時代に建てられた横浜の養蚕農家を移築したもの。
夏でもエアコンの要らない贅沢な空間の中、なんと「せいろ」が882円というリーズナブルさだ。

子供のころから親しんできたお勧めは「天せいろ」。サラッと揚がった天ぷらは塩でいただく上品な味で、更にモチモチとした「めごち天ぷら」を追加する。
最後のお楽しみ・蕎麦湯も、単なる茹で汁ではなく、トロリとした濃厚な舌触りだ。
食後は山門で貰ったマップを見ながら、芭蕉句碑、十三重の塔、日時計、竹林、石造十六羅漢といったスポットを探して歩く。
お茶室の脇で見つけたのは、八重咲きの紅梅。もうこんなに咲いている!
嬉しくなって『東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな』が唇にこぼれた。
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我が家では両親の代から、お客様をおもてなしするランチはいつもこの「らい亭」。
実はご案内する本人が最もワクワクしているのだけれど。
あと2ヶ月もすれば鎌倉山にはピンクの屋根、ソメイヨシノが主役の舞台がやってくる。
January 25, 2008
親の呼び名をどうしてますか?
いつ頃からだろうか、親を呼ぶときに言葉に詰まるようになっていた。
人前で「パパ、ママ」と呼ぶことが恥ずかしくなって、やがてそれは本人に対しても言えない人称となった。
周りのように「お父さん、お母さん」にスライドすれば良かったものを、照れくささが邪魔したのだ。
じゃあ何と呼んだか? 家を去った母には必要なくなったが、父に対しての呼び方だ。
遠くからの声をかけるときは「ねえ」だったり「ちょっと」だったり、どうしても主語が必要なときは「会長」もしくは「○○○夫さん」。会社での呼び名や氏名をそのまま使った。
なるべく呼ばなくて済むようにと、文脈を工夫して喋る変な癖までついて、親を呼ぶことは苦痛にまでなっていた。
このお正月、知人の母子とご一緒して驚いたこと。
お母様を「オフクロ」と呼んでいるのが、いつから始まったのか、とても自然だったことだ。
孫が生まれていれば「おばあちゃん」に移行している家もあるだろうけれど、「オフクロ」には親子の歴史といおうか、臍の緒で繋がった深い愛情を感じた。
そんな印象が残ったまま先週、介護施設にいる父を訪ねた。
会話している最中に、どうしても父を呼ばなくてはならない状況が出てくる。
今まではありえなかったこと、不思議にスッと「お父さん」が口から出たのだ。
娘の初めての呼びかけに驚くでもなく「うん、うん」と答える父。
なあんだ、こんな簡単なことだったのかと、長いわだかまりが雪のように溶けていった。
この何十年も「あの」「ちょっと」で通してきた分、あとどれだけ「お父さん」と呼べる時間が残っているだろう。
先週の呼んだ回数は2回だったけど次は倍になり、その次はもっともっと。
日本人のDNAが引き継いできたシンプルで温かい響きは、心の中で一年中の春である。
人前で「パパ、ママ」と呼ぶことが恥ずかしくなって、やがてそれは本人に対しても言えない人称となった。
周りのように「お父さん、お母さん」にスライドすれば良かったものを、照れくささが邪魔したのだ。
じゃあ何と呼んだか? 家を去った母には必要なくなったが、父に対しての呼び方だ。
遠くからの声をかけるときは「ねえ」だったり「ちょっと」だったり、どうしても主語が必要なときは「会長」もしくは「○○○夫さん」。会社での呼び名や氏名をそのまま使った。
なるべく呼ばなくて済むようにと、文脈を工夫して喋る変な癖までついて、親を呼ぶことは苦痛にまでなっていた。
このお正月、知人の母子とご一緒して驚いたこと。
お母様を「オフクロ」と呼んでいるのが、いつから始まったのか、とても自然だったことだ。
孫が生まれていれば「おばあちゃん」に移行している家もあるだろうけれど、「オフクロ」には親子の歴史といおうか、臍の緒で繋がった深い愛情を感じた。
そんな印象が残ったまま先週、介護施設にいる父を訪ねた。
会話している最中に、どうしても父を呼ばなくてはならない状況が出てくる。
今まではありえなかったこと、不思議にスッと「お父さん」が口から出たのだ。
娘の初めての呼びかけに驚くでもなく「うん、うん」と答える父。
なあんだ、こんな簡単なことだったのかと、長いわだかまりが雪のように溶けていった。
この何十年も「あの」「ちょっと」で通してきた分、あとどれだけ「お父さん」と呼べる時間が残っているだろう。
先週の呼んだ回数は2回だったけど次は倍になり、その次はもっともっと。
日本人のDNAが引き継いできたシンプルで温かい響きは、心の中で一年中の春である。
January 24, 2008
男が逃げる冷蔵庫
livedoorニュース【独女通信】で、掃除ができない女性たちについての記事を読んだ。
物を引っ掛けられる場所には、常に洗濯物をのれんのように吊るしたまま。
シーツは3年前に購入して以来、一度も洗ったことがない・・等々、ぐちゃぐちゃの部屋に住んでいる。
片付け下手なのは、独身女性に限ったことではない。
家に寄り付かない夫たち数人から取材した話。彼らは家族と夕食を共にするのは月に2〜3度、妻とのセックスはなし、家には寝に帰るだけだという。
理由はいろいろあれど、妻を敬遠する共通項は『冷蔵庫の中が汚いこと』から始まった。
スーパーが安売りしていたからと、両手にレジ袋を下げて帰ってくる。
空きがない冷蔵庫にギュウギュウと詰め込んで、やがて何を入れたかも忘れてしまう。
野菜室の奥には原型を留めない胡瓜やレタス、冷凍室には2年前の肉パック、開けるのが恐ろしいタッパウェア。冷やす必要のない缶詰までもがギチギチに詰め込んである。
いざ料理を作るとなると、手前の新しいものから使い(しかも簡単に調理できるもの)、余れば勿体無いと皿のまま詰め込む。しかしそれは干からびるか腐るかして、二度と日の目を見ることはない。
たまに夫が自宅で過ごす休日、酒のつまみでも作ろうかと冷蔵庫を開けてビックリ。
周りに目をやれば散らかし放題の部屋、ジャンクフードでお腹を満たす子供、着飾って女友達とランチに出かける妻、抜け毛がへばり付いたブラシ・・、家の外に愛情を求めても仕方あるまい。
数年前から「そうじ力」という言葉が流行っている。
掃除が苦手な女性たちへ、まずは一箇所集中でキレイにすることから始めてほしい。
手始めは何たって冷蔵庫。男性たちが大好きな冷蔵庫。
そこには容姿だけではわからない、あなたの女たる管理能力が詰まっているのだから。
物を引っ掛けられる場所には、常に洗濯物をのれんのように吊るしたまま。
シーツは3年前に購入して以来、一度も洗ったことがない・・等々、ぐちゃぐちゃの部屋に住んでいる。
片付け下手なのは、独身女性に限ったことではない。
家に寄り付かない夫たち数人から取材した話。彼らは家族と夕食を共にするのは月に2〜3度、妻とのセックスはなし、家には寝に帰るだけだという。
理由はいろいろあれど、妻を敬遠する共通項は『冷蔵庫の中が汚いこと』から始まった。
スーパーが安売りしていたからと、両手にレジ袋を下げて帰ってくる。
空きがない冷蔵庫にギュウギュウと詰め込んで、やがて何を入れたかも忘れてしまう。
野菜室の奥には原型を留めない胡瓜やレタス、冷凍室には2年前の肉パック、開けるのが恐ろしいタッパウェア。冷やす必要のない缶詰までもがギチギチに詰め込んである。
いざ料理を作るとなると、手前の新しいものから使い(しかも簡単に調理できるもの)、余れば勿体無いと皿のまま詰め込む。しかしそれは干からびるか腐るかして、二度と日の目を見ることはない。
たまに夫が自宅で過ごす休日、酒のつまみでも作ろうかと冷蔵庫を開けてビックリ。
周りに目をやれば散らかし放題の部屋、ジャンクフードでお腹を満たす子供、着飾って女友達とランチに出かける妻、抜け毛がへばり付いたブラシ・・、家の外に愛情を求めても仕方あるまい。
数年前から「そうじ力」という言葉が流行っている。
掃除が苦手な女性たちへ、まずは一箇所集中でキレイにすることから始めてほしい。
手始めは何たって冷蔵庫。男性たちが大好きな冷蔵庫。
そこには容姿だけではわからない、あなたの女たる管理能力が詰まっているのだから。
January 23, 2008
レストランでの正しい注文法
ローマには美味しいイタリア料理店が沢山あると思いがちだが、とんでもない。
意外にも初めて3つ星レストランが認定されたのは、ミシュランガイド2006年版だという。
ローマ・カバリエリ・ヒルトンにある「ラ・ペルゴラ(La Pergola)」で、シェフはハインツ・ベック。なんと'94年にドイツから招かれたシェフである。
料理評論家の山本益博氏から、この店を訪れたときのエピソードを伺った。
予め選択していたコースディナーから、ダメもとでグランドメニューのアラカルトへの変更を願い出てみたという。すると店側は快くOK。
テーブルの人数は6人で、デザート以外は山本氏がすべて同じメニューをオーダーした。
席を立つ時には、まだメインディッシュを食べているテーブルもあるというのに、シェフ自ら見送りに出てきてくれたそうだ。
せっかくの心遣いに対して、普通の褒め言葉ではダメだと思い、
「世界中に3つ星は56軒あるけれど、真実の3つ星は10軒ぐらいだと思う。この店はその10軒に入る」と絶賛したところ、シェフから返ってきた言葉が素晴らしい。
「メニューを考え出したのは私ですが、作り上げたのはうちのスタッフです」。
そういう言葉が聞きたかった!
山本氏いわく、複数人でレストランに行く時は全員同じものをオーダーするのが美味しく食べるコツだそうだ。でなければ最高のものは出てこない。
例えば女性の4人組がメニューを選ぶと、テーブルの上でのピクニックになる。皆でシェアしようとそれぞれが違うものを選ぶからだ。
1テーブルに4つの鍋が要ることになり、厨房は注意力が散って、最高の料理が出てくるはずがない。
皆が同じメニューを選べば味は極まるし、共通の感動を分かち合えるというわけだ。
職人仕事に対しての、客人のマナー。
「美味しいものを食べるより、ものを美味しく食べたい」という山本氏のモットーに頷けるエピソードだった。
意外にも初めて3つ星レストランが認定されたのは、ミシュランガイド2006年版だという。
ローマ・カバリエリ・ヒルトンにある「ラ・ペルゴラ(La Pergola)」で、シェフはハインツ・ベック。なんと'94年にドイツから招かれたシェフである。
料理評論家の山本益博氏から、この店を訪れたときのエピソードを伺った。
予め選択していたコースディナーから、ダメもとでグランドメニューのアラカルトへの変更を願い出てみたという。すると店側は快くOK。
テーブルの人数は6人で、デザート以外は山本氏がすべて同じメニューをオーダーした。
席を立つ時には、まだメインディッシュを食べているテーブルもあるというのに、シェフ自ら見送りに出てきてくれたそうだ。
せっかくの心遣いに対して、普通の褒め言葉ではダメだと思い、
「世界中に3つ星は56軒あるけれど、真実の3つ星は10軒ぐらいだと思う。この店はその10軒に入る」と絶賛したところ、シェフから返ってきた言葉が素晴らしい。
「メニューを考え出したのは私ですが、作り上げたのはうちのスタッフです」。
そういう言葉が聞きたかった!
山本氏いわく、複数人でレストランに行く時は全員同じものをオーダーするのが美味しく食べるコツだそうだ。でなければ最高のものは出てこない。
例えば女性の4人組がメニューを選ぶと、テーブルの上でのピクニックになる。皆でシェアしようとそれぞれが違うものを選ぶからだ。
1テーブルに4つの鍋が要ることになり、厨房は注意力が散って、最高の料理が出てくるはずがない。
皆が同じメニューを選べば味は極まるし、共通の感動を分かち合えるというわけだ。
職人仕事に対しての、客人のマナー。
「美味しいものを食べるより、ものを美味しく食べたい」という山本氏のモットーに頷けるエピソードだった。
January 20, 2008
今だから言える恥ずかしさ
遠藤周作のエッセイだったか、就寝前の習慣について書かれていた。
布団に入ってから今日一日の恥ずかしかったことを思い出して、「キャーッ! ワーッ!」と1人で声をあげるのだという。
世の中には似た人がいるものだと親近感を持った。
子供の頃からドジの天才だった私は、一晩でお笑い百物語ができるほど沢山の恥ずかしい思い出を持っている。
例えば小学校3年の放課後。
校庭で「だるまさんころんだ」遊びをした後、男の子たちが「違う10文字言葉があるんだぜ」と教えてくれた。
帰り道、忘れちゃいけないとそれを大声で繰り返しながら自宅へ急ぐ。
嬉しくて嬉しくてこぼれる笑みを抑えながら、キッチンにいる母に伝えた。
「もっといい『だるまさんころんだ』を教えてもらったよ。あのね、『インディアンのきん○ま』!」
母の呆然とした顔の理由を知ったのは、それから数年後だったっけ。
例えば大学1年の初デート。
この日のために用意した、ジョーゼットのプリーツスカートを履いた。
東急線の田園調布から渋谷まで、プリーツがつぶれないよう、空いてる電車の中でもドアの手すりを持って立つ。
待ち合わせ場所に先に来ていたボーイフレンドが、私を見て硬直した。
えっ、いつもと違うのかな。綺麗すぎてビックリしたのかな。
「スカート、スカート」と指差す彼の視線を追って気がついた。
ふんわりとしたプリーツスカートの後ろ裾が、パンストの中に入ってる!!
なんと私は家から渋谷のハチ公前まで、お尻丸出しで気取って歩いていたのだ。
こんな話を挙げていけば朝まで語れる程だけど、きっと自覚していないだけで、数百倍も恥ずかしい行動をしてきたに違いない。
でも、まっいいか!人生は涙より笑いを誘う方が幸せなのだから。
今夜もベッドのの中で手足をバタバタしつつ「キャーッ! ワーッ!」と叫ぶ自分は、恥ずかしながら嫌いではない。
布団に入ってから今日一日の恥ずかしかったことを思い出して、「キャーッ! ワーッ!」と1人で声をあげるのだという。
世の中には似た人がいるものだと親近感を持った。
子供の頃からドジの天才だった私は、一晩でお笑い百物語ができるほど沢山の恥ずかしい思い出を持っている。
例えば小学校3年の放課後。
校庭で「だるまさんころんだ」遊びをした後、男の子たちが「違う10文字言葉があるんだぜ」と教えてくれた。
帰り道、忘れちゃいけないとそれを大声で繰り返しながら自宅へ急ぐ。
嬉しくて嬉しくてこぼれる笑みを抑えながら、キッチンにいる母に伝えた。
「もっといい『だるまさんころんだ』を教えてもらったよ。あのね、『インディアンのきん○ま』!」
母の呆然とした顔の理由を知ったのは、それから数年後だったっけ。
例えば大学1年の初デート。
この日のために用意した、ジョーゼットのプリーツスカートを履いた。
東急線の田園調布から渋谷まで、プリーツがつぶれないよう、空いてる電車の中でもドアの手すりを持って立つ。
待ち合わせ場所に先に来ていたボーイフレンドが、私を見て硬直した。
えっ、いつもと違うのかな。綺麗すぎてビックリしたのかな。
「スカート、スカート」と指差す彼の視線を追って気がついた。
ふんわりとしたプリーツスカートの後ろ裾が、パンストの中に入ってる!!
なんと私は家から渋谷のハチ公前まで、お尻丸出しで気取って歩いていたのだ。
こんな話を挙げていけば朝まで語れる程だけど、きっと自覚していないだけで、数百倍も恥ずかしい行動をしてきたに違いない。
でも、まっいいか!人生は涙より笑いを誘う方が幸せなのだから。
今夜もベッドのの中で手足をバタバタしつつ「キャーッ! ワーッ!」と叫ぶ自分は、恥ずかしながら嫌いではない。
January 18, 2008
メタボ男はもてないのか
近頃「メタボ」という言葉が、もてない男の代名詞のようになっている。
メタボリックシンドロームは、日本肥満学会における日本人男性の診断基準として「腹囲85cm以上」が必須条件だ。
そのほかに「血圧130/85mmHg以上、中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満、血糖100mg/dL以上」のうち2項目に当てはまる人を言うのだが、専門的な内容よりも用語が一人歩き。
一般には「デブ」の俗称が「メタボ」に替わっただけで、しかも流行語にまでなってしまった。
こりゃーヤバイぞ、もてないぞと、「メタボ」くんたちはこぞってダイエットや運動に励む。
でもちょっと待って。肥った男は本当にもてないの?
身体だけで勝負するならスタイルの良い男には勝ち目がないだろうけれど、プラスアルファが物を言う。
知性、経済力、知名度はもちろんのこと、一番アピールするのはハートの優しさだし、ユーモアのセンスも大いに起因する。
デブタレ四天王が良い例だろう。癒し系とまで言われるモテモテぶりだ。
許せないのは自分がメタボなことを公表しながらも、本心では認めてない奴。
胸をはだけたピチピチのシャツを着てみたり、足を組んで斜に構えた田村正和になってみたり、格好をつければつけるほどセクシーからは遠ざかる。
こういう輩がさらに嫌われるのは、女性に向って「最近、肥ったんじゃない?」とか「彼氏とご無沙汰してるんじゃない?」とか、さもエッチそうに言うとき。
それは笑える下ネタではなく、陰湿ななセクハラだ。
半径1メートル以内には近寄りたくない爬虫類系に入る。
どうかメタボの男性たち。デブを明るく認めるプラスのキャラだったら、痩せて欲しいなんて言いません。
たくましい腕にしがみついて歩くことは、女にとっては憧れでもあるのだから。
でもどうか、KYな爬虫類男にはならないで欲しい。
りりしい熊さんや芸達者なトドくん、キングコングのように英雄のゴリラさんであって欲しい。
何より健康チェックだけは、愛する人のために欠かさないのが第一条件だけどね。
メタボリックシンドロームは、日本肥満学会における日本人男性の診断基準として「腹囲85cm以上」が必須条件だ。
そのほかに「血圧130/85mmHg以上、中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満、血糖100mg/dL以上」のうち2項目に当てはまる人を言うのだが、専門的な内容よりも用語が一人歩き。
一般には「デブ」の俗称が「メタボ」に替わっただけで、しかも流行語にまでなってしまった。
こりゃーヤバイぞ、もてないぞと、「メタボ」くんたちはこぞってダイエットや運動に励む。
でもちょっと待って。肥った男は本当にもてないの?
身体だけで勝負するならスタイルの良い男には勝ち目がないだろうけれど、プラスアルファが物を言う。
知性、経済力、知名度はもちろんのこと、一番アピールするのはハートの優しさだし、ユーモアのセンスも大いに起因する。
デブタレ四天王が良い例だろう。癒し系とまで言われるモテモテぶりだ。
許せないのは自分がメタボなことを公表しながらも、本心では認めてない奴。
胸をはだけたピチピチのシャツを着てみたり、足を組んで斜に構えた田村正和になってみたり、格好をつければつけるほどセクシーからは遠ざかる。
こういう輩がさらに嫌われるのは、女性に向って「最近、肥ったんじゃない?」とか「彼氏とご無沙汰してるんじゃない?」とか、さもエッチそうに言うとき。
それは笑える下ネタではなく、陰湿ななセクハラだ。
半径1メートル以内には近寄りたくない爬虫類系に入る。
どうかメタボの男性たち。デブを明るく認めるプラスのキャラだったら、痩せて欲しいなんて言いません。
たくましい腕にしがみついて歩くことは、女にとっては憧れでもあるのだから。
でもどうか、KYな爬虫類男にはならないで欲しい。
りりしい熊さんや芸達者なトドくん、キングコングのように英雄のゴリラさんであって欲しい。
何より健康チェックだけは、愛する人のために欠かさないのが第一条件だけどね。
January 17, 2008
ランチはアントニオ・ガウディ
「最近グルメのネタが少ないですね」と言われる。
食べ歩きしてないんじゃなく、つい写真を撮り忘れて「後の祭り」が続いてるだけだ。
逗子で銀行回りをした後、いつもは夜に襲撃に行くJJ.MONKSのランチに行ってみた。
カウンターに座り黒板のメニューを眺めながらも、ランチの頼み方は決まっている。
「ゆりさん、何にする?」
「魚かなあ」
「じゃあ任せて」
これでオーダー完了。
オーナー自ら運んできてくれた一品は、おーっ!豪勢じゃないの!これにデザートとコーヒーが付いて1,500円!
一番上には中が軽くレア状態の帆立貝。
その下には天然もの真鯛のソテー、椎茸、大根、ホウレン草。
横には先ほどまで潮を吹いていたムール貝や山芋、バジルベーストが添えてある。
これだけの食材を使っていながら、味はさっぱりとジューシー。
メニュー名を聞いてみると『アントニオ・ガウディ』と、建築家名が返ってきた。その心は?
未完成のサクラダ・ファミリアみたいに、どんどん進化していく。
そういえば前に出してくれた時はカサ・ミラ。真ん中の真鯛がなくて、もっと低層だったっけ。
食後のコーヒーを飲みながら、カウンター越しに雑談。逗子に越してきて何が一番変わったかを聞かれた。
「そうだなあ、健康になった。それと友達が沢山できた」
返事をして我ながら驚く。生きていくうえで最も素晴らしいことじゃないかと。
24年も続けてきたオーナーの展望としては、都内で働く若い夫婦が帰り道に立ち寄って、デニーズみたいに気軽に飲み食いできる店にしたいとか。
しかもお洒落な店構えでリーズナブルで、隣り合う同士がすぐに仲良くなって・・。
あー褒めすぎかなあ?
次回行ったときは『アントニオ・ガウディ』がますます高層になってることを期待しよう。
食べ歩きしてないんじゃなく、つい写真を撮り忘れて「後の祭り」が続いてるだけだ。
逗子で銀行回りをした後、いつもは夜に襲撃に行くJJ.MONKSのランチに行ってみた。
カウンターに座り黒板のメニューを眺めながらも、ランチの頼み方は決まっている。
「ゆりさん、何にする?」
「魚かなあ」
「じゃあ任せて」
これでオーダー完了。
オーナー自ら運んできてくれた一品は、おーっ!豪勢じゃないの!これにデザートとコーヒーが付いて1,500円!
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一番上には中が軽くレア状態の帆立貝。
その下には天然もの真鯛のソテー、椎茸、大根、ホウレン草。
横には先ほどまで潮を吹いていたムール貝や山芋、バジルベーストが添えてある。
これだけの食材を使っていながら、味はさっぱりとジューシー。
メニュー名を聞いてみると『アントニオ・ガウディ』と、建築家名が返ってきた。その心は?
未完成のサクラダ・ファミリアみたいに、どんどん進化していく。
そういえば前に出してくれた時はカサ・ミラ。真ん中の真鯛がなくて、もっと低層だったっけ。
食後のコーヒーを飲みながら、カウンター越しに雑談。逗子に越してきて何が一番変わったかを聞かれた。
「そうだなあ、健康になった。それと友達が沢山できた」
返事をして我ながら驚く。生きていくうえで最も素晴らしいことじゃないかと。
24年も続けてきたオーナーの展望としては、都内で働く若い夫婦が帰り道に立ち寄って、デニーズみたいに気軽に飲み食いできる店にしたいとか。
しかもお洒落な店構えでリーズナブルで、隣り合う同士がすぐに仲良くなって・・。
あー褒めすぎかなあ?
次回行ったときは『アントニオ・ガウディ』がますます高層になってることを期待しよう。
January 14, 2008
旬の走りのお姉さま
雪にならずに良かったものの、朝からこの冬一番の冷え込み。
春が恋しくて、せめても旬の走りの食材を探したくなる。
数年前までは、お正月になると新潟の農園からフキノトウが送られてきた。
降り積もった雪の下から掘り出した、無理やり見つけた春である。
それは山菜シーズンに出回るものより香りが強く、天ぷらにして2〜3個食べるだけで鼻血が出そうなほど大満足。
過疎化と自然災害の影響で、今では掘り出してくれる人もいなくなったが、フキノトウたちにすれば命拾いしたことだろう。
今日探した一足早い春は小坪漁港の魚屋で、一山500円の「細魚(サヨリ)」。
サヨリの旬は3〜5月なのだから、旬の走りどころか「旬のかすり」かもしれない。
傷をつけるには惜しいボディを、まな板の上でしばし観賞。
子供の頃、湘南の浜で地引網に参加して、ピチピチと跳ねているのを数匹貰って帰ったのを思い出した。音楽の時間に習った、北原白秋の詩を口ずさんでみる。
サヨリは薄い サヨリは細い
銀の魚サヨリ きらりと光れ
サヨリの家は ま水か塩か
銀の魚サヨリ お姉さまに似てる
当時はどうして「お姉さまに似てる」のか疑問だったが、大人になって謎が解けた。
しなやかな流線形のボディ、小さな口(しかも受け口)といった風体から、魚界の美人・麗人と言われてきたらしい。
ところがお腹を開けば、現れるのは真っ黒な腹膜。「サヨリのような人」といえば「見かけによらず腹黒い人」を意味するのだそうだ。とんだお姉さまである。
お刺身は食べ飽きたジモティとして、さあてどう料理しよう?
鎌倉野菜で新鮮なバジルを仕入れてきたことだし、ガーリックを効かせた地中海風のソテーにして頂こうかな。
春を通り越して、今夜の食卓は初夏の走りになりそうだ。
春が恋しくて、せめても旬の走りの食材を探したくなる。
数年前までは、お正月になると新潟の農園からフキノトウが送られてきた。
降り積もった雪の下から掘り出した、無理やり見つけた春である。
それは山菜シーズンに出回るものより香りが強く、天ぷらにして2〜3個食べるだけで鼻血が出そうなほど大満足。
過疎化と自然災害の影響で、今では掘り出してくれる人もいなくなったが、フキノトウたちにすれば命拾いしたことだろう。
今日探した一足早い春は小坪漁港の魚屋で、一山500円の「細魚(サヨリ)」。
サヨリの旬は3〜5月なのだから、旬の走りどころか「旬のかすり」かもしれない。
![]() | ![]() |
傷をつけるには惜しいボディを、まな板の上でしばし観賞。
子供の頃、湘南の浜で地引網に参加して、ピチピチと跳ねているのを数匹貰って帰ったのを思い出した。音楽の時間に習った、北原白秋の詩を口ずさんでみる。
サヨリは薄い サヨリは細い
銀の魚サヨリ きらりと光れ
サヨリの家は ま水か塩か
銀の魚サヨリ お姉さまに似てる
当時はどうして「お姉さまに似てる」のか疑問だったが、大人になって謎が解けた。
しなやかな流線形のボディ、小さな口(しかも受け口)といった風体から、魚界の美人・麗人と言われてきたらしい。
ところがお腹を開けば、現れるのは真っ黒な腹膜。「サヨリのような人」といえば「見かけによらず腹黒い人」を意味するのだそうだ。とんだお姉さまである。
お刺身は食べ飽きたジモティとして、さあてどう料理しよう?
鎌倉野菜で新鮮なバジルを仕入れてきたことだし、ガーリックを効かせた地中海風のソテーにして頂こうかな。
春を通り越して、今夜の食卓は初夏の走りになりそうだ。











