文章で稼ぐ贅沢

作詞からプログラミングまで、文字を並べて生きる物書きのひとりごと @ 逗子

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昨夜はS信用金庫M支店の移転記念セレモニーに出席した。
渡されたネームプレートには氏名のみが書かれ、会社名がないのはいかにも地元の信用金庫らしい。

最初の会長のスピーチで、最も印象に残ったのは「私共は地域の皆様と運命を共にしていく所存でございます。」という言葉だった。
ちょっと大袈裟な・・と思った途端に間髪を入れず、「これは大袈裟ではありません。それだけの覚悟がなければ、信用金庫としての信頼を得られないのです。」と次の言葉が続いたことに、さすが昨年、瑞宝中綬章を受賞した人物なりのことはあると感心した。

丸テープルの着席方式だったパーティーは、最初は知らない者同士でぎこちない感もあったものの、アットホームな雰囲気にアルコールが入ったことも加わって、皆で会話が弾み、途中退席する人もいなかった。

各テーブルを回って挨拶する支店長とは、私が行きつけにしている焼き鳥屋で知り合い、その気さくな人柄に触れたことから会社の取引も始まったのだが、時々安売りスーパーにお弁当を買いに行かれる姿を目撃しては、ますます親近感を持っている。

帰りに頂いたお土産と共に、心に貰ったお土産はやはり「運命を共にする」の言葉。
会社経営者であれば、否が応でも身にしみる言葉だと思う。最近の不二家問題など、コンプライアンスが重視される状況下では、いつでも命取りの場面は待っている。

そして中小企業ではもう一つ。銀行融資を受けるときに、経営者が個人保証を求められることは辛いリスクである。これは海外にはない習慣であり、もちろん大企業であれば求められることもない。

万が一、船が沈むときには船長も一緒に沈んで行くのが当然であるのかどうか、それとも他に生き延びる道を探すのかどうか、苦難を乗り越えてきた先輩たちの声を聞いてみたいものである。
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昨夜から逗子に来ている。小坪の山の上に建つ地中海村みたいなマンションで、1年前に購入した。春から秋にかけて天気の良い日は友人たちを招待することもあるが、大抵は1人で来てストレスを癒す。

メゾネットになっているこの家には2つのテラスがあり、1階はリビングの外で町並みを見降ろす。朝食後にコーヒーを飲んだり、友人が来たときはスモーキングエリアにもなる。今はここでTRAINCHAのTHE LOOK OF LOVEを聞きながらPCに向かっている。

2階のテラスは廊下とバスルームに面していて、隣の棟の向こうに逗子の海が見える。空にはトンビたちが飛び交い、バーベキューをする時には間近まで近寄ってくるのには驚かされる。春のぽかぽかと暖かい日に、のんびりと空を見ながら冷たいビールを飲むのは至福の時間だ。

テラス1

テラス2

テラス3


本来なら私の隣には大切な人が座っているはずだった。一緒にこの家を探し、青山のCASSINAでソファーを選び、真空管アンプのオーディオセットを運び込み、その数ヵ月後に天国に旅立ってしまった。

思い出して涙ぐんでいると、不思議なことに黄色の小さな蝶が私の周りを飛ぶ。彼のお葬式に飛んでいたのと同じ種類で、友人たちも目撃しているのだから幻覚ではないだろう。

「君なら大丈夫。なんでも良いほうに考えるとしよう。」と、病床から彼が送ってくれたメールと共に、私を励ましてくれる最強の味方でもある。
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