文章で稼ぐ贅沢

作詞からプログラミングまで、文字を並べて生きる物書きのひとりごと @ 逗子

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立春の逗子は、陽気に暖かい。せっかくのお天気を無駄にしないよう、きりっと冷えたビールを飲むべく、おつまみを買いに行った。

小坪の商店街(と言うほど沢山の店があるわけじゃないが・・)まで歩いて5分。スウェットの上下を着ているだけなのに汗ばんでくる。
魚の大盛り定食が人気の「ゆうき食堂」は、既に駐車場のテーブル席も満杯。入り口には家族連れの列が出来ている。

今日の買い物はまず、魚市場で地獲れのタコを430円でゲット。おばちゃんは慣れた手つきで新聞紙にくるみ、持参の買い物かごに入れてくれる。ここいらでの買い物ルールはショッピングバッグなりビニール袋なりを自分で持ってくること。エコロジーが基本だ。

ビール日和1ビール日和2


そして次のターゲットは、しらすコロッケ(挽き肉の変わりに「しらす」を使っている)が売り物のお肉屋さん。ゆうき食堂の斜め前にある。
でも今日はショーケースの中が空っぽに等しく、しらすコロッケ、菜の花コロッケはおろか、普通のコロッケもない。
仕方なく鯵のフライをゲットした。1枚105円、これも地獲れの鯵を揚げているので美味しい。

ビール日和3ビール日和4


家に戻って、手早くタコをぶつ切りにして、冷凍庫に冷やしてある備前焼のビールグラスにエビスビールを注ぐ。この飲み方は泡がとってもクリーミー。コレクションしている備前焼の器の中でも、使用頻度が高い。
もう1本、飲もうかな〜。今日はアルコールが醒めたころ、深夜に東京へ帰ることにしよう。
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好きな花はなに?と聞かれると、春なら「菜の花」、秋なら「コスモス」と答える。季節の訪れを感じる花が好きだ。

私は恵比寿ガーデンプレイスに住んでいるのだが、去年の春にはサプライズがあった。ある朝起きたら、ガーデンプレイスのセンター広場に異変が起きていて、いきなり菜の花畑が出現していたのだ。いつもならLIVEステージと客席ベンチのある広場に、大きな花壇が広がっているには、子供のように喜んだ。

菜の花1菜の花2


物心がついた頃、私は愛媛県の西条市に住んでいた。
家の前には大きな菜の花畑があって、その向こうには公民館があり、白い日傘をさした母が泳ぐように黄色の海を渡っていった妖艶な景色が目に焼きついている。

今の職業につく前、物書きをしていた頃に、5年間ぐらい加山雄三さんの全国ツアーの構成をしていた時期がある。どこのホールを回ろうかという打ち合わせの席で、「四国も入れてくれませんか?」とわがままを言い、松山での公演が決まった。

うだるような暑さの夏の日、公演があったあくる日に、予讃本線に乗って昔探しの小さな旅を試みた。
3歳の記憶は何故か残っていて、昔住んだ家を探し当てたものの、その家は垣根だけが残り、門柱には表札の跡。夏なので菜の花畑はないけれど、それがあったはずの場所には小さな家々が軒先を並べていた。
大きな川だと記憶していた川は、ただの小さな用水路。保育園まで通った大きな道は、車もすれ違えないような狭い道。

呆然として駅まで戻り、暇な雑貨屋さんに入ってジュースを買い、店番をしていたおばあさんに、私の苗字の記憶があるかどうか聞いてみた。「そんなお家、あったかしらねえ?」と首をかしげるおばあさんに笑顔を返して、駅のホームでなかなか来ない鈍行の列車を待った。

そして今、私の部屋には菜の花が飾られている。いつも花を欠かしたことはないけれど、菜の花をフラワーショップで見つけた時は、心が躍った。
黄色と緑の色彩に目を休めながら、心は子供時代を旅して、今年の春もまたガーデンプレイスに菜の花畑が出現してくれることを期待している。


菜の花3
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